今号のニュースレターでは、2024年6月から8月までの国連ユニタール持続可能な繁栄局の様々なプログラムや取組をご紹介しています。
募集のお知らせ
国連ユニタールは、ITSエデュケーションアジアと共催で、「2024年国連ユニタール青少年大使・アジア太平洋プログラム」の開始にあたり、アジア太平洋地域の若者を対象として参加者の募集を行っています。本プログラムは10月12日から11月30日までの毎週土曜日に、8回実施される予定です。このプログラムは、「グローバルな課題に対するローカルな解決策:若者とコミュニティへのインパクト」 をテーマとし、参加者が持続可能な開発目標(SDGs)に対する理解を深め、起業家スキルを磨き、地域社会の課題解決のための批判的思考力を高めることを目的としています。青少年大使は自己主導型のプロジェクトを通じてアイデアを構想、発展させ、プログラムの集大成として発表する予定です。
応募締め切り:2024年9月21日
「グローバルな課題を克服するためのAI主導の持続可能な解決策」ワークショップ・パネルディスカッション
国連ユニタール持続可能な繁栄局は、2024年9月4日、国連ユニタール本部(ジュネーブ)において、「AI主導の持続可能な解決策―グローバルな課題解決のための先駆的イノベーション」[AO1] と題したワークショップとパネルディスカッションを開催します。双方向型のワークショップとパネルディスカッションを通じて、持続可能な開発のための責任あるAI(人工知能)の利用について、その可能性を模索するため議論します。ワークショップとパネルディスカッションは、対面またはオンライン参加のいずれの場合も事前の参加登録が必要です。どちらか一方、または両方のセッションにお申込みいただけます。セッションはすべて英語で行われ、参加費は無料です。
応募締め切り:2024年9月2日正午(中央ヨーロッパ時間)
ワークショップとパネルディスカッションの詳細と応募はこちら
国連ユニタール「AIマスタークラス:AI革命を主導する戦略、イノベーション、グローバルなインパクト」ワークショップ
国連ユニタールは、「AIマスタークラス:AI革命を主導する戦略、イノベーション、グローバルなインパクト」対面ワークショップの参加者を募集しています。2024年10月24、25日にジュネーブで開催予定のワークショップは「AIの今後の展望」と「AIの導入と成功」といった成果重視型のセッションに焦点を当てています。このワークショップは、AIに関する時代遅れな、あるいは間違った認識を整理し、それらを払拭することで、参加者に今後の見通しを検討していただくことを目的としています。ワークショップの幕開けとして、8月15日に無料ウェビナー「2024年における人工知能(AI)の現状」が開催され、約120名の参加者がAIの変革がもたらした影響や、ガバナンス、商取引ならびに雇用への影響について学びました。
応募締め切り:2024年9月23日
金融分野に携わる政府関係、民間企業、学術界の専門家を対象として、2024年9月9日から10月11日の日程でオンライン開催される「持続可能な開発:アイデア、プロセス、ゴール」研修への参加者を募集しています。5週間にわたるこのオンライン研修は、参加者が知識、能力、姿勢を高め、持続可能な開発の概念に対する計画と評価の理解を深めることをねらいとしています。
応募締め切り:2024年9月9日
「ブロックチェーン、AI、その他のデジタル技術:持続可能な開発への応用と影響」研修
近年のデジタル技術の適用性に興味を持つ起業家、政府関係者、専門家を対象として、オンライン研修「ブロックチェーン、AI、その他のデジタル技術:持続可能な開発への応用と影響(2024年度)」の参加者を募集しています。2024年11月11日から12月13日まで、4週間にわたるこのコースでは、著名な専門家の指導によるケーススタディや実践事例から、さまざまな技術革新とその応用について学びます。また、各自の関心分野におけるデジタル技術の潜在的な影響についての評価方法も学びます。
応募締め切り:2024年11月11日
「デジタル技術の格差解消:AI対応能力のエンパワーメントを通してアフリカを世界とつなぐ」研修
国連ユニタールとマイクロソフト・アフリカは、「デジタル技術の格差解消:AI対応能力のエンパワーメントを通してアフリカを世界とつなぐ」研修の参加者を募集しています。英語が主要言語のアフリカ24カ国の若者と女性が対象となります。本プログラムは、2024年8月26日から9月30日までオンラインで開催され、「第4次産業革命」におけるAIならびにその他の新興技術の応用に対する理解と能力を向上させることを目的としています。
応募締め切り:2024年9月10日
国連ユニタールは、学術界、政府、民間の専門家を対象に、「紛争と紛争解決のための交渉」研修(2024年度)の参加者を募集しています。2024年9月23日から10月25日まで開催される本研修では、紛争と紛争解決のための交渉に関する学習プログラムが用意されています。参加者は紛争状況下での複雑な交渉のためのアプローチとツールについて学びます。
応募締め切り:2024年9月23日
国連ユニタールは、貿易金融および経済開発に携わる政府関係者を対象に、「貿易金融インフラの開発」研修への参加者を募集しています。2024年9月30日から11月29日までの6週間にわたるオンライン研修は、インフラ開発に焦点を当て、貿易金融に対する理解を深めることを目的としています。参加者は、経済開発に貢献する国際貿易と投資を促進する官民連携のメカニズムについて学びます。
応募締め切り:2024年9月6日
国連ユニタールは、「貿易と食料安全保障」研修(2024年度・アラビア語のみ)への参加者を募集しています。アラビア語を主要言語とする国々で、農業政策の設計と実施に携わる政府機関の代表者が対象となります。2024年10月6日から11月2日まで開催されるこのプログラムでは、貿易と食料安全保障の概念のつながりについて、実践的な体験を踏まえて学んでいきます。
応募締め切り:2024年9月6日
開始プログラム・事業
太平洋諸島地域のような災害の多い地域では、女性はまず災害の被害を受けやすい立場としてより高いリスクにさらされています。地域社会全体のレジリエンスを高め、災害リスク軽減における女性のエンパワーメントを促進するため、国連ユニタールは「2024年度防災に関する女性のリーダーシップ研修」の参加者を募集し、650名以上の応募がありました。2024年9月と2025年3月の二段階に分けて実施されるこの研修では、地域社会や国のニーズに対応した包括的な災害リスク軽減計画を立案するための生涯スキルを習得することを目的としています。このプログラムは、日本政府および国民の皆さまのご支援により実施されます。
「アフガニスタンの女性と若者を対象とした食料安全保障と経済安全保障促進のための起業家精神(RISEラボ)」研修
国連ユニタールは、アフガニスタンの31州から2,100名を超えるアフガニスタン人の女性と若者を迎え、「アフガニスタンの女性と若者を対象とした食料安全保障と経済安全保障促進のための起業家精神(RISEラボ)」研修の第一フェーズを実施しています。2024年8月から2025年3月まで実施される研修は、オンライン研修と対面ワークショップの二段階で構成されています。参加者は、小規模農業、手工芸、教育、医療、デジタルビジネスなどの領域において、地域社会の食料安全保障と経済的安定の促進のために不可欠なデジタル、金融、起業スキルを学びます。本研修は、日本政府と国民の皆様のご支援により実施されています。
「エジプト、イラク、レバノンにおける食料安全保障と経済発展の促進のための起業家精神とイノベーション(RISEラボ)」研修
国連ユニタールは、エジプト、イラク、レバノンから200名の研修生を迎え、「エジプト、イラク、レバノンにおける食料安全保障と経済発展の促進のための起業家精神とイノベーション(RISE ラボ)」研修を実施しています。この研修は、エジプト、イラク、レバノンの若手イノベーターに対し、食料安全保障を実現し、持続可能な食料システムを構築するための知識とスキルを提供することを目的としています。本研修では、アグリビジネス分野や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による緊急のニーズに対応するための起業家精神を促進し、プロジェクトを支援します。この研修は、2024年7月から2025年3月まで実施され、日本政府と国民の皆様のご支援により実施されています。
「早期警報システムを用いた気候危機への緊急対応:だれ一人取り残さないために」研修
太平洋島嶼国から80名以上の研修生を迎え、「早期警報システムを用いた気候危機への緊急対応:だれ一人取り残さないために」研修が開始しました。この研修は、2024年7月から11月にかけて、オンライン研修と対面ワークショップの二段階に分けて実施されます。参加者は、気候関連の災害や異常気象に対する早期警報システムの監視、分析、運用などについて学びます。本研修は、日本政府と国民の皆様のご支援により実施されています。
「スーダンにおける制度的能力と生計向上による社会経済的安定の促進」研修
国連ユニタールは、「スーダンにおける制度的能力と生計向上による社会経済的安定の促進」研修の参加者を募集しています。この研修は、150名のスーダン人を対象として、国の即時・中期的な経済的ニーズに対応する新規事業の立ち上げを支援し、国内避難民の雇用と持続可能な所得創出に寄与することを目的としています。2024年8月26日から2025年3月28日まで実施されるこの研修には、5か月間のオンライン研修、1か月間の実践型研修とハッカソン、1か月間のオンライン会議が組み込まれています。本研修は、日本政府と国民の皆様のご支援により実施されます。
主なニュース
ユース非核リーダー基金(YLF)プログラム:広島・長崎スタディツアー
「ユース非核リーダー基金(YLF)プログラム」の参加者は、被爆地の教訓を学び、世界に共有することでポジティブな変化をもたらすため、広島と長崎で1週間のスタディツアーを行いました。37カ国から参加した若者49名は、このスタディツアーで被爆の実相に触れ、2024年8月29日に、核軍縮におけるユース国際会議を開催しました。日本政府が拠出し、国連軍縮部(UNODA)が実施する「ユース非核リーダー基金(YLF)プログラム」は、未来のリーダーに、核兵器なき世界に向けた軍縮について自身の考えや意見を共有するプラットフォームを提供します。本プログラムは100名の若者と共に、2023年12月に開始しました。国連ユニタールは、スタディツアーの実施パートナーです。
2024年度国連ユニタール広島青少年大使プログラム〜新しい時代を担うリーダーたちへ〜
広島県の学生29名が「2024年度国連ユニタール広島青少年大使プログラム」に参加しました。本プログラムは、6月30日から12月まで、広島県によるご支援のもと、国連ユニタールと国連ユニタール協会によって実施されています。本プログラムは、学生たちが核軍縮と平和構築に関する理解を深め、チェンジメーカーとなり、広島から世界に平和のメッセージを広める人材となるよう育成することを目的としています。青少年大使らは具体的なアクション・プランを作成し、世界中の若者たちと意見交換やディスカッションを行います。
国連ユニタール、2024年上海気候ウィークで、「繁栄のための提携」(Prosperity Alliance)を発足
2024年4月22日から24日にかけて、国連ユニタールは2024年上海気候ウィークに参加しました。本イベントは、気候変動気に対処するためのグローバルな見解を共有し、戦略を探るとともに、都市や産業のための気候関連情報と持続可能な経済発展を促進することを目的に実施されました。国連ユニタール総代表ニキル・セスは弊機関と上海気候ウィークの間の協力の重要性を強調しました。国連ユニタールは、持続可能な開発と繁栄を通じた未来の都市とコミュニティのための共同の気候対策に関するフォーラムにも参加しました。
国連ユニタールとコロンビア金融情報分析局、同国で金融犯罪防止のeラーニングを開始
2024年6月3日、国連ユニタールはコロンビア政府関係者と政府機関向けの金融犯罪防止のeラーニングプログラムを開始しました。同プログラムは、米国大使館の国際麻薬・法執行部門、コロンビア金融情報分析局(UIAF)、アンティオキア大学と共に実施されます。発足式には、エグモント・グループからの代表や国際パートナー、オブザーバーら400名が出席し、汚職防止と国際問題に関する円卓会議に参加しました。国連ユニタールは、eラーニングプログラムの第一フェーズでは、コロンビア全土の2万人のコンプライアンス担当者の育成を目標とし、全ての人にとってより安全かつ繁栄した未来に貢献することを目指します。
気候変動に強い生計開発のための研修をタンザニア、ザンビア、ジンバブエの200人に提供 国連ユニタールがBADEAと共催
5月20日から28日にかけて、アフリカ経済開発アラブ銀行(BADEA)と国連ユニタールは、200人を超えるタンザニア、ザンビア、ジンバブエの女性と若者を対象に、気候変動に強い生計手段開発に関する研修を実施しました。本プログラムは、参加者がスマートで持続可能な農業手法をビジネスモデルや事業に適用することを支援し、生計手段の改善、経済の多様化と雇用創出に寄与しました。参加者は、個人とコミュニティの福祉を長期的に向上させる持続可能かつ成長可能なビジネスモデルや起業に向けたロードマップを作成しました。
「自由で開かれたインド太平洋のリーダー育成研修:海洋と人間の安全保障」初回ウェビナーを開催
2024年6月20日、アジアおよび太平洋島嶼国の917名の参加者が「自由で開かれたインド太平洋のリーダー育成研修:海洋と人間の安全保障」研修の初回ウェビナーに参加しました。日本政府と国民の皆さまからのご支援によって実施される本研修は、政府関係者や活動家が気候・経済・食料・海洋の安全保障の強化のためのスキルや知識、能力を、習得することを目的としています。本研修は、3段階で構成され、2024年6月から2025年2月にかけて実施されます。
「エンパワーASEAN:ユースリーダーシッププログラム」を開催
2024年6月8日から15日、国連ユニタールとインドネシア・ユース・ディプロマシーによって開催された「エンパワーASEAN:ユースリーダーシッププログラム」にASEANの若者29名が参加しました。参加者はEdAppアプリで自主学習型オンラインコースを履修し、ハッカソンに参加すると共に、恵まれないコミュニティへの教育リソース提供に関するアイデアをグループごとに構想し、発表しました。最優秀賞には、東ティモールの若者や若年層向けにデジタル教育リソースへのアクセスを提供することで、デジタルリテラシーを向上させる取組が選ばれました。最優秀賞チームのメンバー5人は、国連ユニタールのメンタリングセッションを無料で受講することができます。
2024年度パネルディスカッション「世界のリーダーと若者の対話 核兵器なき世界への道」
広島に原爆が投下されて79年目となる2024年8月6日、ユニタールは広島県/へいわ創造機構ひろしま(HOPe)との共催で、国連軍縮部の協力のもと、パネルディスカッション「世界のリーダーと若者の対話 核兵器なき世界への道」を開催しました。世界のリーダーは若者たちとクリエイティブな意見を交換し、核問題に対する人々の意識の向上や核兵器なき世界に向けた取組について話し合いました。本イベントは英語と日本語で行われ、同時配信も行われました。
2024年NPT準備委員会サイドイベント「グローバル目標としての核兵器なき世界の推進」
2024年7月24日、広島県、長崎県、オーストリア政府とのパートナーシップに基づき、国連ユニタールは2026年核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議第2回準備委員会においてサイドイベントを開催しました。「グローバル目標としての核兵器なき世界の推進」では、核兵器がもたらす人道的・環境的な影響や持続可能な平和と軍縮、世界平和の実現における若者の役割などを討論するため、核軍縮分野に携わる外交官、専門家、若者が一堂に会しました。また、国連ユニタールが10年以上にわたって広島で開催してきた核軍縮・不拡散研修事業についてパネル展示を行いました。
国連ユニタール総代表がチャイナ・グローバル・テレビジョン・ネットワークのリーダーと会談
6月18日北京にて、国連ユニタールとチャイナ・グローバル・テレビジョン・ネットワークは会談を行い、両機関の相互補完関係を強化しながら、グローバルな課題に対する公衆の理解を深める方法について話し合いました。国連ユニタール総代表ニキル・セスと中国中央電視台范昀副編集長は、共同の取組に加えて、持続可能な開発や経済成長、国際協力を促進するためのイベントや教育プログラムを模索するという相互のコミットメントを強調しました。
参加者の声
Ngan Ha Maiさん(ベトナム、2024年国連ユニタール広島「核軍縮・不拡散研修プログラム」)は、国連ユニタールの研修で得た様々な視点から、自身の取組をより体系的に見つめていきたいと語りました。
Soksamnang Novさん(カンボジア、2024年国連ユニタール広島「核軍縮・不拡散研修プログラム」)は、より良い政策決定という共通目標のためのコミュニケーションと外交の重要性を見出しています。
Prashanti Krishnamoorthyさん(スリランカ、2024年国連ユニタール広島「核軍縮・不拡散研修プログラム」)は、交渉術を磨き、平和へのコミットメントを確認しました。
Vannie Djounguepさん:カメルーンにおけるジェンダー平等や起業、環境の持続可能性を再構築
Vannie Djounguepさん(カメルーン、「2023年度ジェンダー平等と女性のエンパワーメント促進のための起業家精神と金融リテラシー」研修事業 )は、カメルーンの気候変動と貧困の問題に対処するために、女性起業家の金融リテラシーを向上させ、バイオ炭でのココア生産の導入を試みています。
Angelamercy Baltazaryさん(タンザニア、「アフリカの女性と若者を対象としたグリーン生計の開発:食料安全保障の強化と気候変動に強い経済活動の支援」研修事業)は、持続可能で気候変動に強い水産事業の規模拡大に取り組んでいます。
Josephine Jereさん(ジンバブエ、「アフリカの女性と若者を対象としたグリーン生計の開発:食料安全保障の強化と気候変動に強い経済活動の支援」研修事業)は、 生ごみを有機肥料に変えることで、ごみ処理と持続可能な農業の架け橋となっています。
Nawid さん(アフガニスタン、「グレート・アイデア・スペース 2023:アフガニスタンの食料安全保障と雇用創出のための起業家精神とイノベーション」研修事業)は、自身のコミュニティを豊かにするため、複数のビジネスを展開しています。彼の最新の事業は、衣料品仕立てに携わるアフガニスタン女性と市場を繋ぐというものです。
Hanna Yohanisさん(南スーダン、「グレート・アイデア・スペース 2023:南スーダンの食料安全保障のための起業家精神とイノベーション」研修事業 )は、若者の教育機会と雇用につながるスキルの獲得を支援するNGOを立ち上げました。
Ayesha さん(アフガニスタン、「グレート・アイデア・スペース 2023:アフガニスタンの食料安全保障と雇用創出のための起業家精神とイノベーション」研修事業 )は、大学での教育が中断されたのを機に、世界規模のジュエリービジネスを始めました。自身のデザインを通じて、アフガニスタンの文化とアフガニスタン女性の才能を表現したいと願っています。
Luay Hussein Moh’dさん(ヨルダン、「グレート・アイデア・スペース 2023 :イラク、ヨルダン、レバノンにおける保健安全保障と経済発展のための起業家精神とイノベーション」研修事業 )は、薬へのアクセス環境を向上させるために、患者と薬局をつなぐアプリの開発に努めています。
パートナーシップ
ユニタール総代表来日
国連ユニタールのニキル・セス総代表が2024年8月に来日し、同機関持続可能な繁栄局長・隈元美穂子と広島事務所長・三上知佐とともに、日本の政府関係者、国会議員、学術界関係者らと会談しました。ハイライトは以下の通りです。
- 8月5日:広島のビジネスリーダーを対象とした講演。国際青年会議所のメンバーである広島青年会議所の例会で、広島と世界の若者やリーダーたちが持続可能な平和と発展を推進していくための実践的かつ革新的な取組について講演を行いました。
- 8月6日:平和記念式典に参列。セス総代表は初めて広島の平和記念式典に参列し、深い感銘を受けました。
- 広島市長を表敬訪問。総代表は国連ユニタールの事業に対する同市の継続的なご支援に感謝の意を表するとともに、研修を通じて平和と繁栄のメッセージを伝えていくという使命を再確認しました。
- 湯﨑英彦広島県知事と会談。8月6日のイベントへのパネリスト登壇後、ニキル・セス総代表は広島をはじめ世界各地で実施されている国連ユニタールの研修事業に対する同県の継続的なご支援とご協力に感謝の意を表しました。
- 8月8日:上川陽子外務大臣を表敬訪問。総代表は、国連ユニタールの活動状況について報告し、今後の協力関係について話し合い、日本政府の永続的なパートナーシップとご支援に感謝の意を表しました。
- 為末大国連ユニタール親善大使と会談。総代表らはまた、国連ユニタール親善大使を務める為末大氏とも会談し、スポーツを通じて平和と友好を促進するという共通ビジョンを確認しました。
- 8月9日 中村和彦大使と会談。第二回政策会議において、外務省の中村和彦地球規模課題審議官と会談しました。
国連ユニタールが持続可能な平和と開発のために質の高い研修事業を提供できるのは、日本政府と国民の皆さまの寛大かつ継続的なご支援の賜物であり、心より感謝申し上げます。
国連ユニタール、中国の若者を対象としたリーダーシップ研修の実施に関してICエデュケーションと合意
2024年5月10日、ユニタールとICエデュケーションは、中国の高校生を対象として、グローバル規模の課題への理解を深め、持続可能な開発目標(SDGs)への行動意欲の向上を目的としたリーダーシップ研修を共同で実施することに合意しました。参加者はSDGsに関する基礎知識を学び、研究デザイン、プロジェクト開発、プレゼンテーションのスキルを強化し、中国内外の研修者、専門家、仲間と交流する予定です。
北京と上海に持続可能な開発と国際協力を推進するための「繁栄のための提携」(Prosperity Alliance)
2024年6月、国連ユニタールは北京と上海に、環境問題への取組と国際協力を促進するためのパートナーシップ、資金調達、イノベーションと連携を強化することを目的とした、「繁栄のための提携」(Prosperity Alliance) センターを設立しました。北京センターは華彩文投 (北京)有限会社、香港中文大学(深圳)の国立開発・ガバナンス研究所、上海センターは上海気候ウィークとの共同設立となります。
2024年6月18日、国連ユニタールと清華大学ジャーナリズム・コミュニケーション学院は、グローバルな連携を促進し、持続可能な開発を推進する革新的な教育プログラムについて相互に協力することを目的とし、覚書を締結しました。このパートナーシップは、若手育成、環境・社会・ガバナンス(ESG)、起業家精神、リーダーシップ育成において両者の専門知識と人材の活用を目指すものです。
2024年6月20日、ユニタールとクッシュマン・アンド・ウェイクフィールドは、ビジネスの活性化、環境・社会・ガバナンス(ESG)の発展、国際コミュニケーション、リーダーシップの育成など、共通の関心分野の推進を目指すための覚書に調印しました。調印式では、ユニタールの持続可能な繁栄局長・隈元美穂子氏とクッシュマン・アンド・ウェイクフィールドのグレーターチャイナ最高経営責任者・Jinquan Zhao氏が、両組織の強いコミットメントを強調しました。
お知らせ
グレート・アイデア・スペース(GIS)をレジリエンスのあるアイデアと持続可能な起業家精神(RISE)ラボに改称
国連ユニタール持続可能な繁栄局(Division for Prosperity)の「起業家育成と民間セクター開発(Entrepreneurship and Private Sector Development)」の柱である「グレート・アイデア・スペース(Great Ideas Space:GIS)」が、「レジリエンスのあるアイデアと持続可能な起業家精神(Resilient Ideas and Sustainable Entrepreneurship:RISE)ラボ」に改称されました。RISEラボは、持続可能で社会的な起業家精神の育成、イノベーション、金融およびデジタルリテラシーに関するすべての事業を統括しています。RISEラボは、起業家育成と民間セクター開発のポートフォリオの中核となる部分であり、中東、アフリカ、そして世界各地の若者、特に女性のエンパワーメントに特化しています。
国連ユニタール持続可能な繁栄局ニュースレターの第13号をお届けします。既刊についてはこちら(英文はこちら)。Facebook、Instagram、LinkedIn、X(旧Twitter)、TikTokをフォローしていただくと、最新情報をご覧いただけます。ニュースレターご購読をご希望の場合は、こちらからお申し込みください。ご質問・ご意見等がございましたら、prosperity_communications@unitar.orgまでメールをお寄せください。ニュースレターのPDF版は近日中このページに掲載されます。
国連ユニタール持続可能な繁栄局について
UNITAR Division for Prosperity(国連ユニタール持続可能な繁栄局)は、国連ユニタールを組織する局のひとつで、包括的かつ持続可能で豊かな世界の実現に資するため、世界レベルの学習と知識やスキルを提供しています。私たちは、拡大する格差の是正に向け、世界中のチェンジメーカー、特に女性や若者に対する支援を行っています。