国連軍縮部が実施するこの事業は、若きリーダーたちが核兵器のない世界に向けた提言活動に取り組む力を育成することを目的としています。若い平和活動家、政策提言者や研究者たちが核軍縮と核兵器の人道的影響について学び、核兵器なき世界を実現するためのリーダーシップスキルを養う貴重な機会を提供します。同研修は、オンラインコースおよび広島と長崎での日本スタディツアーから構成されます。
国連ユニタールはこの日本スタディツアーの実施協力機関として、広島と長崎でのプログラム調整を担当しています。
核の脅威のない世界を実現するために、私たちは対話と協力を優先しなければなりません。―Franco Escobar、国連ユニタール実施協力研修修了生
この事業は2023年に開始され、日本政府の支援を受けて実施されています。
研修参加者
第一期生(2023~2024年度)
18~29歳の若者2,000名以上の応募があり、60か国以上からの参加者100人が選ばれました。
日本スタディツアー
2024年8月、37か国からの49名の世界の若きリーダーたちが広島と長崎に集まり、核兵器のない世界を目指してともに学びました。参加者たちは平和記念資料館などを訪れ、現地視察に出かけ、被爆者による講話を聴き、核兵器廃絶に携わる地元の若者たちと交流しました。
このスタディツアーは、2024年8月29日に参加ユースが主導となり広島で開催された「ユース国際会議 核兵器なき世界の実現に向けて」で締めくくられました。
国連ユニタール広島青少年大使やヒロシマピースボランティアとともに、ユース非核リーダー基金の参加者たちは、「DeclarACTION」と呼ばれる若者の声明を発表し、以下の3つの柱に基づいた提言とコミットメントを示しました:
- 市民参画と被爆者伝承
- 政治・外交プロセスへの若者の参加
- 研究と学術
「核兵器のない世界」への道のりが如何に厳しいものであったとしても、それに向け、我々はその歩みを停めるわけにはいきません。今こそ、未来を担う皆さんのような「若い」力が必要なのです。 —岸田文雄日本首相(当時)より、ユース非核リーダー基金第1期生へのメッセージ