国連ユニタール広島青少年大使プログラムは、ユニタール広島事務所の地域密着型の取り組みの中でも中心的な事業です。青少年大使プログラムでは、毎年地元広島の高校から20名の生徒を選出し、青少年大使としての活動を通じて持続可能な開発目標(SDGs)への理解を深めるとともに、様々な分野で活躍している各国の専門家との国際的なネットワークを形成します。
青少年大使プログラムは2010年に開始され、現在の国際社会における課題や課題に対する国連の取り組みなどに対する高校生たちの理解を深めるだけではなく、彼らが将来国際舞台において活躍するために必要とされるスキルを身に着けることを目的としています。中四国地方唯一の国連機関であるユニタール広島事務所は、この青少年大使プログラムを地元地域と人々への最も重要なコミットメントの一つとして位置付けています。
国連ユニタールは、青少年大使プログラム事業をご支援くださる以下の自治体及び団体の皆様に心より感謝申し上げます。
- 広島県国際ソロプチミスト平和広島
- 国際ソロプチミスト広島中央
- 国際ロータリークラブ 2710地区
- 広島市
- 国連広報センター
- 中国新聞
2019年度国連ユニタール広島青少年大使
2019年度のプログラムは計4回のワークショップと最終報告会によって構成されました。ユニタールが通常の成人向け研修事業において行っているトレーニングを通じて、青少年大使たちはコミュニケーション、プレゼンテーション、チーム・ビルディングなどのスキルを向上させました。また、ワークショップ内では核軍縮やSDGsなどの様々なトピックに焦点を当てた講義が元国連職員や草の根で活動する若手活動家の方によって行われました。青少年大使たちにとって、これらのトレーニング及び講義は核なき世界の実現と2030年までのSDGsの達成のために、広島の高校生として自分たちに何ができるのか、そして何をすべきなのかを考える機会となりました。
また、青少年大使たちはユニタール広島事務所が実施する研修事業「南スーダンにおける起業と事業設計」に参加する南スーダンからの研修生との交流の機会を持ち、チーム・ディベロップメントを目的とした「エッグ・ドロップ」のトレーニングを合同で行いました。本合同セッションを通じて、青少年大使たちは南スーダンの研修生たちと様々な意見交換を行い、新たな視点を得るとともに、文化的視野を広げ、研修生たちと友好を深めることができました。
2019年度のプログラムのハイライトの一つは、広島県主催「ひろしまラウンドテーブル2019」公開シンポジウム「ひろしまレクチャー」です。青少年大使たちはこの国際シンポジウムに広島の若者を代表して登壇し、元オーストラリア外相のギャレス・エヴァンス氏と核軍縮についての深い議論を行いました。生き生きとした議論の中で、青少年大使たちは熱心に質問や意見を投げかけ、核軍縮の現在とこれからについて、重要な点を挙げてくれました。
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