2024年8月26日、広島、日本― 国連軍縮部(UNODAが主導するユース非核リーダー基金(YLF: Youth Leader Fund for a World without Nuclear Weapons )事業に参加する海外の若者を対象としたスタディツアーが開始しました。スタディツアー参加者は一週間の日程で被爆地である広島・長崎を訪れ、若者主導のユース国際会議を開催します。 

YLF事業は、日本政府の支援の下、国連軍縮部(UNODA)により実施されており、非核兵器国と核兵器保有国の双方から多様な分野にかかわる若者未来のリーダーが交流し、能力を養い彼ら・彼女らの声を核軍縮プロセスに反映させることを目指しています。 

この日本スタディツアーは、国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所の支援を受けて実施されています。世界の若者をヒロシマ・ナガサキの地に招き核兵器使用の脅威と実相を学ぶ場を提供すると同時に、ヒロシマ・ナガサキの教訓を世界に発信することを目的としています。開会式では、岸田首相がビデオメッセージによりスタディツアー参加者を歓迎しました 

YLF事業の第一期の研修は、202312月に開始され、100人の若者が核軍縮に関する知識とリーダーシップ技能の習得を目的としたオンライン研修に参加しましたこの第一期生の中には6か国の核兵器保有国出身の若者も含まれており、参加者の多様性が注目されています。 

この日本スタディツアーには、オンライン研修受講者の中から選出された若者が参加しており、ツアー中には原爆の被害を受けた被爆者と実際に会い、対話をする貴重な機会もあります。YLF事業の参加者は、広島・長崎の平和記念資料館や平和公園などの現地視察を通じて、地元の若者たちとともに核兵器がもたらす実相や、被爆地の復興への歩みを学びます。さらに、参加者は若者のネットワークを広げ、核兵器のない世界実現のためのスキルを身につけます。 

スタディツアーの最後日には、参加者自身が企画する若者主導のユース国際会議を広島で開催しますこの会議には、日本の政府高官、広島県、広島市、長崎県、長崎市、国連の各関係者が出席します 

このスタディツアー終了後、参加者である未来のリーダーたちはツアーを通じて得た知識と知見を活かして、それぞれの国やコミュニティで核兵器なき世界の実現に向けアドボカシー活動を継続することが期待されています 

同スタディツアーの一団は、革新的なプログラムに参加する最初のYLF事業第一期生です。2023年から2024年にかけてのYLF第一期募集に始まり今後さらに3回の募集が予定されています。本事業を通じ世界の人々が核兵器がもたらす脅威や被害に二度と苦しむことがないようにという共通の目標を持つ未来のリーダーたちが、グローバルなネットワークを構築し、核兵器なき世界の実現に向けてさらなる前進をもたらすことを目指しています。次回の募集は2025年に予定されています。 

問い合わせ先: youthleaderfund@un.org
プログラムの詳細:www.disarmamenteducation.org/ylf
日本での研修をフォローする: www.instagram.com/unitednations_oda/

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