- 8月24日(日)、広島県内高校生25名が参加した2025年度「国連ユニタール広島青少年大使プログラム」の修了式が広島市内で開催されました。
- 今年度の青少年大使プログラムは、広島県とソロプチミスト広島中央の支援および一般社団法人国連ユニタール協会の実施協力のもと、今年6月から約2か月間にわたり、国連ユニタールが実施しました。
- 2025年度の研修では、人権と国際法、被爆者体験の継承、平和教育という3つのテーマについて参加者は学びを深めました。
- 8月6日には、国際平和のためのユース対話イベントにて、参加者は、国連幹部や被爆者、広島県知事を含め、世界の第一線で活躍する専門家や要人と積極的に議論を交わしました。
2025年8月24日、広島 - 8月24日(日)、2025年度「国連ユニタール広島青少年大使プログラム」の修了式が広島市内で開催され、広島県内高校生である研修参加者25名が、同プログラムでの核軍縮や平和構築についての学びと成果を発表しました。今年度の青少年大使プログラムは、広島県とソロプチミスト広島中央の支援および一般社団法人国連ユニタール協会の実施協力のもと、今年6月から約2か月間にわたり、国連ユニタールが実施しました。
2025年度の国連ユニタール広島青少年大使の取り組み
2010年から実施している同プログラムは、平和な世界の実現に向けた若者のリーダーシップの育成を目的としています。これまで、国連ユニタールは、このような目的を達成するために、将来を担う若い世代の主体的な取り組みや積極的な参画を、パートナー機関と連携して推進してきました。
被爆80年を迎えた2025年度の研修では、4回のセッションを通して、人権と国際法、被爆者体験の継承、平和教育という3つのテーマについて参加者は学びを深めました。講師には、地元広島で活動する市民社会組織や国際協力分野を専門に研究する大学研究生、また、昨年外交官を対象とした広島での核軍縮不拡散広島研修に参加した海外実務者を招き、平和への取り組みや知見の共有がなされました。
被爆者というと、正直今までは、広島と長崎の内容についてしか聞いたことがなかったので、他の国での被爆者の視点を知ることができ、平和教育などについての考えを改める機会になりました。皆で作った2025年から2050年までのロードマップを実際にどうやって現実に持ってくるか、その計画をもっと詳細に行い、大学では平和関連の学部に行ってさらにこの分野について突き詰めていきたいです。―森下侑哉、2025年度国連ユニタール広島青少年大使
8月6日には、国際平和のためのユース対話イベントにて、2050年までに核兵器のない平和な世界を実現するためのロードマップをテーマごとに発表しました。また、参加者は、作成したロードマップについて国連幹部や被爆者、広島県知事を含め、世界の第一線で活躍する専門家や要人と積極的に議論を交わしました。
修了式と今後に向けて
8月24日に開催された修了式にて、研修参加者である高校生大使は、活動での学びを振り返るとともに、成果を発表しました。
一般社団法人国連ユニタール協会佐々木茂喜理事長、国連ユニタール広島事務所の三上知佐所長よりご挨拶があり、次世代を担う青少年大使への励みと期待の言葉が伝えられました。
また、研修プログラムを無事終了した青少年大使25名は、佐々木理事長と三上所長より修了証書を受け取りました。
仲間と一緒に平和や国際法、被爆体験の継承について学び、それを次につないでいくためにどうしていけばいいのかを考えました。とても達成感がありました。今回学んだことを他の地域の平和学習とつなげ、また、次の世代につないでいくために、新しい行動を起こしていきたいと思います。―吉田玲衣奈、2025年度国連ユニタール広島青少年大使
広島に拠点を持つ唯一の国連機関である国連ユニタールは、引き続き地元のパートナーと協力し、持続可能な平和と繁栄の実現に向けた世代間リーダーシップの育成に努め、変革を担う人々のための成長の場を提供してまいります。
「国連ユニタール広島青少年大使プログラム」研修事業について
2010年、広島県内の高校生から選ばれた2名が広島の若者としての声を世界に発信する形で開始しました。持続可能な開発目標(SDGs)やグローバル市民としての能力を培うべく、現在ではアジア・太平洋地域にも事業を拡大しています。国内の国連ユニタール青少年大使プログラムは、これまでに広島県内の160名以上の高校生を中心とした学生に対し、研修を提供しています。(今年度プログラム詳細については https://unitar.org/ja/hiroshima/news/next-generation-peace-leaders-hiroshima-kick-unitar-training-programme-2025 をご覧ください。)
国連ユニタールについて
国連訓練調査研究所(ユニタール)は、研修事業に特化した国連機関です。2024年には、世界中で約55万人が受講し、より良い未来の実現のために世界各国の人材育成を支えています。ジュネーブ本部のほか、広島、ニューヨーク、ボンに事務所を構え、世界中にネットワークを持っています。2003年に設立された国連ユニタール広島事務所は、平和と復興の象徴である広島を拠点に、平和構築や核軍縮、紛争や災害からの復興に関する国際的な研修を展開し、世界の持続可能な平和と繁栄の実現に貢献しています。https://www.unitar.org/ja/hiroshima