• 20251119日、2025年度の国連ユニタール「津波防災に関する女性のリーダーシップ研修」は、アジア太平洋地域から参加者380名以上を迎え、オンラインによる第1フェーズを終了しました。
  • 本フェーズは2025910日に開始され、オンデマンド型のオンライン学習と参加者同士の交流、ならびに4回の専門家ウェビナーで構成されました。
  • 2フェーズは、特に優れた成果を示した40名の参加者を対象に、20262月から3月にかけて実施される予定です。
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20261月8日、広島 - 国連訓練調査研究所(ユニタール)は20251119日、2025年度の「津波防災に関する女性のリーダーシップ研修」事業の第1フェーズを終了しました。本フェーズには、アジア太平洋地域から380名以上が参加し、2か月間にわたる研修を通して学びを深めました。

本フェーズでは、ジェンダーに配慮した包摂的なリーダーシップの重要性に焦点を当てるとともに、防災の基礎概念や「仙台防災枠組」および持続可能な開発目標(SDGs)の主要原則、生態系やコミュニティを基盤とした防災アプローチ、日本の災害経験からの教訓について学びました。

本研修は、日本政府の支援を受けて実施されており、太平洋島嶼国およびアジア諸国における変革の担い手の能力強化を目的としています。参加者の中から特に優れた成果を示した40名が選抜され、20262月に実施される第2フェーズへ進みます。

第1フェーズ:防災の基礎概念の導入

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1フェーズは、2025910日から1119日まで実施されました。アジア太平洋地域の参加者は、インターネット接続が不安定な環境でもアクセスしやすいスマートフォン端末向けのオンライン学習用プラットフォームを活用した自己学習、参加者同士によるオンライン上での交流、ならびに4回の専門家によるウェビナーを通じて、女性のリーダーシップと津波防災について学びました。

  • 1回専門家ウェビナー(924日)
    国連防災機関(UNDRR)太平洋地域事務所の Gabrielle Emery所長と、東北大学の Anawat Suppasri 准教授が登壇し、防災の主要概念を紹介しました。太平洋島嶼国および日本の事例を基に、シナリオ型のグループ演習を通じて参加者の理解を深めました。
  • 2回ウェビナー(108日)
    太平洋気候変動センター(SPREP)の Tuileva Tuileva 氏と、南太平洋大学(USP)の Richard Crichton 氏が登壇し、気候変動とレジリエンスあるコミュニティの構築について議論しました。
  • 3回ウェビナー(1029日)
    津波防災におけるジェンダーと包摂性をテーマに、東北大学の北村美和子特任研究員と、トンガ内務省のジェンダー及び保護顧問を務めるKarishma Narayan 氏が貴重な知見を共有しました。
  • 4回ウェビナー(1119日)
    シンガポールマネジメント大学の Ven Paolo Valenzuela 氏と 南太平洋大学(USP)のRichard Crichton 氏を迎え、包摂性および伝統的知識の重要性について学びました。

参加者はまた、「Prosperity Unlimited」オンラインコミュニティを通じて、情報やアイデアを共有し、相互に学び合いました。

1フェーズの締めくくりにあたり、国連ユニタールは、アジア太平洋地域における協働メカニズムの重要性を強調するとともに、参加者の献身的な取り組みに謝意を表しました。

第2フェーズ:地域の文脈に応じた専門性

1フェーズで特に優れた成果を示した40名は、次のフェーズへ進みます。第2フェーズでは、太平洋地域以外の参加者を対象としたオンラインワークショップ(202623日~17日)と、太平洋地域参加者を対象としたサモアでの対面ワークショップ(202639日~12日)が実施されます。

参加者は、多様な専門家による指導のもと、地域の文脈に合わせた専門的な研修を通じて、災害リスク軽減の技術的理解およびリスク評価ツールへの理解を深めます。また、脆弱な立場にある人々のニーズ、自然を活用した解決策や先住民の知識、防災における効果的なコミュニケーションとリーダーシップ、ストレス管理やメンタルヘルスを含む災害対応能力の強化に取り組みます。

研修の最終段階では、参加者がそれぞれのコミュニティにおける津波防災の取り組みを支援することを目的としたプロジェクト計画を発表する予定です。

英文記事はこちらから:

Phase One Concluded: 2025 UNITAR Women’s Leadership in Disaster Risk Reduction Programme | UNITAR

「津波防災に関する女性のリーダーシップ研修」事業について

同研修事業は、アジア太平洋地域の実務者を対象に、災害に対する効果的な備え、対応、復興の担い手育成を目指し、国連ユニタールが日本政府の支援を受けて2016年から実施しています。地域社会におけるジェンダー特有の能力や脆弱性に着目し、「仙台防災枠組」が掲げる社会全体による包摂的なアプローチを重視しています。女性のリーダーシップを通じて、防災・災害リスク軽減の取り組みを推進することを目指しています。

詳しくはこちらから:

国連ユニタール広島世界津波の日における津波防災に関する女性のリーダーシップ研修 | UNITAR

国連ユニタールについて

国連訓練調査研究所(ユニタール)は、研修事業に特化した国連機関です。2024年には、世界中で約55万人が受講し、より良い未来の実現のために世界各国の人材育成を支えています。ジュネーブ本部のほか、広島、ニューヨーク、ボンに事務所を構え、世界中にネットワークを持っています。詳しくは国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所ウェブサイトをご覧ください。

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