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2011年東日本大震災及び2004年スマトラ島沖地震の惨禍が残した爪痕は非常に深く、すべての国にとって集合的な記憶となっています。特に、津波リスクの高い国々とっては、これらの震災及び津波の記憶は、将来的に起こりうる災害に備える上でも重要なものとなっています。

3回国連防災世界会議及びその成果文書である仙台防災枠組み2015-2030は、災害による死亡率や被災者数の削減目標を掲げました。「防災における女性のリーダーシップ発揮」をテーマとしたハイレベル・パートナーシップ・ダイアローグにおいて、日本政府は、防災に対するジェンダーの視点を持つことは、ジェンダーの違いによって異なる能力や脆弱性に焦点を当て、防災や減災、そして災害から復興に取り組む上で非常に重要であると強調しました。

このような背景において、ユニタールは2016年に「国連ユニタール広島世界津波の日における津波防災に関する女性のリーダーシップ研修」を立ち上げました。

2019年度国連ユニタール広島世界津波の日における津波防災に関する女性のリーダーシップ研修

4回目となる2019年度のプログラムは1029日に開始し、太平洋の14小島嶼開発途上国(SIDSSmall Island Developing States)より27名の研修生を日本に招聘しました。国家、地域、超地域レベルでの取り組みを促すだけではなく、より小さなコミュニティ・レベルでの防災の実践を促すために、各国からの研修参加者はそれぞれ政府関係者が1名、NGO等の市民社会団体関係者が1名という構成になっています。

被災地の訪問を通じて、災害の悲惨なインパクトの大きさを理解し、災害後の復興の様子、防災のための人々の行動の変化、政府及び自治体とコミュニティ間での協力体制の構築などを直接学ぶことが、ユニタールの防災研修の基盤となっています。防災や復興に取り組む様々な関係団体から見識を得るため、研修参加者は10日間のプログラムを通じて仙台市、石巻市、和歌山県及び東京都を訪問し、現地視察を行いや講義受けました。また、世界津波の日である115日には、和歌山県広川町を訪問し、日本が長い歴史の中で様々な震災の経験を通じて発達させ、代々引き継いできた防災のベスト・プラクティスの一例を、実際に地域の避難訓練に参加することで学びました。

10日間の研修を通じで研修参加者は自国や地域の状況を反映させたアクション・プランを計画し、研修最終日の117日に各国の在京大使館及び名誉総領事館やユニタールやUN Women等の国連機関の代表者に対してそのアクション・プランについてプレゼンテーションを行い、2019年度の研修は修了いたしました。

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過去の実績

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(以下、英文のみ)

2016年プログラム活動ニュース

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