• 202686日、2026年度国連ユニタール広島ユース大使は、公開イベント「広島の若者から世界へ-核抑止力と平和-」において、専門家と核抑止について意見を交わし、核兵器廃絶に向けた行動について考えました。
  • 2026年度広島ユース大使は、今年4月に開始されたプログラムを通じて得た学びをもとに、集大成となる本公開イベントの内容を企画しました。
  • 今年7月には、「ユース非核リーダー基金(YLF)」プログラムの参加者とも交流し、広島から平和のメッセージを発信するとともに、世界各国の若者とのネットワークを築きました。
  • 本イベントは、国連訓練調査研究所(国連ユニタール)が広島県およびへいわ創造機構ひろしま(HOPe)と共催したものです。
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2026825日、広島 - 広島への原爆投下から81年を迎えた202686日、2026年度国連ユニタール広島ユース大使は、公開イベント「広島の若者から世界へ -核抑止力と平和-」において専門家と意見を交わし、核抑止という考え方や核兵器廃絶に向けた行動について考えました。国連ユニタールが広島県およびへいわ創造機構ひろしま(HOPe)と共催した本イベントには、広島ユース大使のほか、軍縮、国際情勢、平和構築の専門家が参加しました。本イベントには100名を超える参加者が集い、広島以外の人々にも広く視聴してもらえるよう、ライブ配信も行われました。

本イベントは、2026年度国連ユニタール広島ユース大使プログラムの集大成として開催されました。広島県およびへいわ創造機構ひろしま(HOPe)と連携して実施された同プログラムでは、広島の若者たちが世界規模の課題や持続可能な開発目標(SDGs)についての理解を深めるとともに、地域に根差した課題に取り組むためのスキルを身に付けました。

平和を築き、平和を守る-2026年度国連ユニタール広島ユース大使プログラム

国連ユニタール広島ユース大使は、今年4月より、被爆体験伝承者(被爆者本人の体験や思いを受け継ぎ、次世代に語り継ぐことを目的とした広島市の養成研修事業を修了されたボランティア)との対話や平和記念公園への訪問、アルジェリアおよびマーシャル諸島で行われた核実験の影響についての学びを通じて、被爆の実相への理解を深めてきました。また、国際法に関する専門家の講義を受講し、現在、世界各地で起きている紛争の根本原因について学ぶとともに、なぜ核兵器がいまだに廃絶されていないのかという疑問と向き合いました。

 本年度の広島ユース大使は、本イベントに先立って、国連軍縮部(UNODA)と国連ユニタールが実施した「ユース非核リーダー基金(YLF」プログラムの広島・長崎研修訪問の際、同プログラムの参加者とも交流しました。また、73日に行われたユース国際会議にも参加し、広島から平和のメッセージを世界へ発信しました。この経験を通じて、国際的な視点に触れるとともに、平和への思いを共有する同世代の世界各国の若者たちとのネットワークを築きました。

プログラムを通じて若者たちは、平和とは単に与えられるものではなく、自らが築き、守っていかなければならないものであることを学びました。そして、さまざまな経験を重ねる中で、真の平和は対話を通じて築かれるものであるとの認識を深めました。

私たちは、平和を築くためには、広島や長崎、そして核実験の歴史を記憶するだけでは十分ではないことを学びました。現在も続く紛争や核の脅威、国際社会が直面するさまざまな課題など、今日の現実にも目を向ける必要があります。前に進むためには、異なる考え方に耳を傾け、多様な背景を尊重し、互いに対話を重ねる必要があります。だからこそ私たちは、真の平和は対話から始まると考えています。― 松岡祐里、広島ユース大使

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広島ユース大使が専門家とともに核軍縮を議論

広島ユース大使は、核抑止を核軍縮に向けた大きな障壁の一つと捉え、本イベントの主要テーマに選びました。4か月間にわたるプログラムで得た学びや考察を発表した後、国連関係者、外交官、研究者とともに、核抑止、信頼醸成、そして核兵器のない世界の実現に向けた道筋について議論しました。

UNITAR (Photo: Ms. Mika Yokota, Governor of Hiroshima Prefecture and Representative of the Hiroshima Organization for Global Peace (HOPe))

広島県知事であり、一般社団法人へいわ創造機構ひろしま(HOPe)会長を務める横田美香氏は、世界中の人々が今なお核兵器の脅威の下で暮らしている現状に触れ、国際協力の重要性を強調しました。

広島と長崎の経験は、単に広島や長崎の人々だけのものではありません。世界中のすべての人々が共有すべきものです。だからこそ、私たちは他国とも連携していかなければなりません。こうした経験を未来の世代へ継承していくことに、国境はありません。― 横田美香、広島県知事

UNITAR (Photo: Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary of the Republic of Fiji, Mr. Kemueli Naiqama)

また、フィジー共和国特命全権大使であるケムエリ・ナイカマ氏は、広島・長崎の経験に加え、核実験の影響を受けた地域社会の経験にも目を向けることの重要性を訴えました。

UNITAR (Photo: Professor Kazuko Hikawa, Professor and Deputy Director of the Research Center for Nuclear Weapons Abolition, Nagasaki University (RECNA))

さらに、長崎大学核兵器廃絶研究センター副センター長を務める樋川和子教授は、他地域の経験から得られる教訓は重要である一方、今日の核をめぐる課題に対応するためには、新たな創造的アプローチが必要であると述べました。

UNITAR (Photo: Ms. Izumi Nakamitsu, United Nations Under-Secretary-General and High Representative for Disarmament Affairs)

イベントの最後に、国連事務次長兼国連軍縮担当上級代表の中満泉氏が総括として挨拶を述べました。パネリストとしても登壇した中満氏は、参加者に対し、知識と知恵を身に付け、物事を批判的に考える力を養うとともに、謙虚さを忘れず、他者との連帯を大切にし、正義を貫く姿勢を持ち続けてほしいと呼びかけました。そして、若者には世界を変える力があると激励のメッセージを送りました。

(広島ユース大使の皆さんが)最初の一歩は信頼醸成だというところに着目したのは素晴らしいことだと思います。[…]安全保障上の懸案事項について集まって話し合えるような信頼醸成のための対話のメカニズムがこの地域(北東アジア)でできていくというのは、将来的には非核兵器地帯に繋げることも不可能ではないという観点から、着目点はすごく良かったと思います。― 中満泉、国連事務次長兼国連軍縮担当上級代表

イベントの進行は、国連ユニタール持続可能な繁栄局長の隈元美穂子が務め、紛争が絶えない世界に向けて、若者たちが平和へのメッセージを発信する機会となりました。

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