• Molly Faamanatu Nielsenさんは、サモアの天然資源・環境省が管轄しているサモア国家緊急管理局(NDMO)の次長を務めています。
  • Molly さんは、2023年3月、国連ユニタール「津波防災に関する女性のリーダーシップ研修」の一環として開催されたサモアでの対面ワークショップで、ル研修講師を務めました。
  • このワークショップでは、約20名の参加者が、性別を考慮した地域密着型の防災管理をリードするための実践的スキルを習得しました。
  • Mollyさんは、研修こそが災害リスク削減の鍵であると考えています。 
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2023年11月24日、日本、広島 – Molly Faamanatu Nielsenさんは、サモア国家緊急管理局(NDMO)の次長を務めており、同局は天然資源・環境省の管轄下にあります。2023年3月、Mollyさんは「2023年度世界津波の日における津波防災に関する女性のリーダーシップ研修」事業 に講師として参加しました。 

意識の向上とスキルの強化

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国連ユニタール広島事務所が実施する「津波防災に関する女性のリーダーシップ研修」事業は、主に女性の実務者を対象に、災害リスク軽減におけるリーダーシップの強化を目的としています。本事業は、災害リスクの大幅な軽減とレジリエンスの構築を目指す「仙台防災枠組」を基盤とし、女性がジェンダーに配慮したコミュニティ主導型の防災活動を推進できるよう、実践的な知識とスキルの習得を支援するものです。 

2023年3月、サモアで5日間のワークショップが開催され、フィジー、キリバス、ミクロネシア、パプアニューギニア、フィリピン、サモア、ソロモン諸島、トンガなど9か国からの参加者約20名が集まりました。Mollyさんは、サモアの災害リスク管理の知識や戦略を研修参加者と共有する機会を得られたことを大変喜ばしく感じたといいます。彼女の専門的な業務経験には、サモアの災害リスク管理フレームワークの実施が含まれています。彼女のチームは、あらゆるレベルでの災害リスク軽減、備え、対応、復旧のための災害リスク管理プログラムの調整を担当しています。 

国連ユニタールの研修は、女性が意識を高め、経験を共有する能力を育成する上で非常に重要です。防災において研修は欠かせない要素です。私たちは、あらゆる災害に備えるため、女性の能力を継続的に訓練し、継続的に向上させていく必要があります。

研修は防災の重要な要素

Mollyさんは、研修や啓発活動は災害リスク軽減における重要な要素であると強調します。彼女は、研修は一般市民、地域社会、学校などを含め、あらゆるレベルで実施されるべきだと考えています。効果的な防災管理には、誰もが津波やその他の災害について理解し、経験を共有することが非常に重要です。 
また、女性たちが互いの証言やアイデアを聞くことで、インスピレーションや協力関係を築けるだけでなく、自分のアイデアを追求したり発信したりする自信を養うことができるといいます。 

Mollyさんは、国連ユニタールが20年後にどうあって欲しいかと尋ねられたとき、各国の防災管理機関との関係を強化することを望んでいると答えました。彼女の願いは、国連ユニタールが「研修、研究、能力開発を国家レベルだけでなく地域レベルでも確実かつ強固、そして継続に推進できる組織」であり続けることだといいます。 

 

英文記事はこちらからご覧いただけます。 

Sharing the Samoan Disaster Risk Reduction Experience: Molly Nielsen, UNITAR Resource Person | UNITAR 

国連ユニタールについて

国連訓練調査研究所(ユニタール)は、研修事業に特化した国連機関です。2024年には、世界中で約55万人が受講し、より良い未来の実現のために世界各国の人材育成を支えています。ジュネーブ本部のほか、広島、ニューヨーク、ボンに事務所を構え、世界中にネットワークを持っています。2003年に設立された国連ユニタール広島事務所は、平和と復興の象徴である広島を拠点に、平和構築や核軍縮、紛争や災害からの復興に関する国際的な研修を展開し、世界の持続可能な平和と繁栄の実現に貢献しています。https://unitar.org/ja/hiroshima

 

 本記事の執筆には国連オンラインボランティアGideon Odiwuor Opiyoさんが協力しました。 

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