2022年12月23 日・広島 – 立命館アジア太平洋大学(APU)と国連訓練調査研究所(ユニタール)は10月7日、連携協力に関する覚書を締結いたしました。起業やデジタル技術の分野などの能力開発事業での連携強化を目指しています。
新たな学びの機会をユニタールの研修生、APUの学生をはじめとする多くの方々にお届けできるよう、実践知を共有し、インターンシップを含めた人的相互交流の取組に向けて協働していきます。
想定される取組
- ユニタールが行う研修プログラムやイベント、セミナーへのAPU教員や学生の参加
- APUの授業、講演会、シンポジウムへのユニタールからの参加
- APUの大学院生を対象としたインターンシッププログラムなど
代表者コメント
立命館アジア太平洋大学(APU)学長 出口治明
世界の100以上の国・地域から学生が集まる「若者の国連」のような立命館アジア太平洋(APU)にとって、国連訓練調査研究所(UNITAR)と連携協力の覚書を締結できることは大変意義深いことであり、とてもうれしく思っています。
これまでも色々な協力をいただいていましたが、今後この協定を機会にさらに連携を強くし、世界の持続可能な発展と課題の解決に貢献できる人を共に育ててまいりたいと思います。
ユニタール総代表 ニキル・セス
立命館アジア太平洋大学との長年の協力関係をこのたび正式に形にできたことをうれしく思っております。若い世代が、世界的な課題を解決するためのリーダーシップと価値観を育んでいくための情報共有や共同事業を楽しみにしております。
覚書締結以前のAPUとユニタールが協働した取組
- 2008年1月 立命館アジア太平洋コンファレンスでの協力:アジアにおける文化的基盤に関わる諸問題、特に東アジアの文化の類似性・多様性、様々な文化の合流・分岐などについて多角的な議論を展開
- 2012年11月 ナスリーン・アジミ氏 (元国連ユニタール広島事務所長)によるRCAPSセミナーの実施
- 2013年10月 平和への祈りを込めて、APUで「被爆樹木の苗木の植樹式」を実施
- 2017年5月 世界の平和を考える - 社会連携セミナー/駐日パレスチナ大使、国連訓練調査研究所専門家が特別講義
- 2021年10月 キャリアセミナー「国際機関で働くということ」
- 2022年3月 国際経営学部のコルテズ・マイケル・アンジェロ教授によるユニタール研修生対象ウェビナー
立命館アジア太平洋大学とは
立命館アジア太平洋大学(APU)は、94の国と地域出身の外国人留学生が学生の半数を占め、THE 世界大学ランキング2022日本版では、「国際性」全国1位の評価を受けている大分県別府市にある大学です。国内でも有数の国際環境のもとで、多文化協働学習などの教育システムを確立し、日本のグローバル教育を牽引しています。マネジメント教育の国際認証AACSB(米国)、AMBA(英国)、国連世界観光機関の観光学教育の国際認証TedQualを取得し、世界でも最高水準の教育を提供する教育機関として認証を受けています。 2023年4月より、「第2の開学」として開学以来初めての、理論と実践の両輪で学び持続可能な社会の実現に貢献する人材育成を目指した新しい学部「サステイナビリティ観光学部」を開設します。
国連ユニタールとは
国連訓練調査研究所(ユニタール)は、個人や団体への研修を通じて、よりよい未来のための意思決定を促進する国連機関です。1963年に設立され、2021年には370,139人が受講しました。ジュネーブ本部のほか、ニューヨーク事務所、広島事務所、ボン事務所があり、世界中に様々なネットワークをもっています。持続可能な繁栄局では、広島事務所とジュネーブ本部の職員がともに、起業やリーダーシップ、貿易と金融、デジタル技術、軍縮などについて世界レベルの知識や技術の共有を進めています。紛争後復興の過程にある国の人々へのプログラムなどには、広島という立地を生かし、原爆投下後から現在の平和都市に至る過程を一つの復興モデルとして研修に組み込むなど、平和で公正な社会の実現にも貢献しています。日本での公的な支援組織として、2019年に一般社団法人「国連ユニタール協会」が創設され、国連ユニタールの広報・啓発活動に協力しています。