2021年5月31日・広島 - 国連ユニタール持続可能な繁栄局諮問委員で一般社団法人国連ユニタール協会理事長の大島賢三氏ご逝去の報に接し、心から哀悼の意を表します。

大島氏には、ご出身の広島市に拠点をもつ国連ユニタール広島事務所を数年来応援していただき、様々な面から助言をいただいてきました。2019年からはユニタール協会理事長としてユニタールの資金調達や広報に関するアウトリーチの分野でもご協力いただいており、今年新たにご就任いただいた持続可能な繁栄局諮問委員としてますます弊所の活動に携わっていただこうとしていたところでした。公開セッションでたびたびご登壇いただくなど、地域の皆様や若手との交流にも心を砕いてこられました。
日本国外務省にて、国際連合事務次長(人道問題担当)や国連大使など要職を歴任され、退官後は国際協力機構(JICA)副理事長、福島原発事故・国会事故調査委員会委員、広島大学長特任補佐などを経て、アフリカ協会理事長、ロヒンギャ問題に関するミャンマー政府独立調査委員会委員などを務めてこられた大島氏。ニキル・セス国連ユニタール総代表は、次のように述べています。

大島大使はたぐいまれな外交官で、すばらしい方でした。ニューヨークで国連大使や国際連合事務次長(人道問題担当)として活躍されている頃から存じあげておりますが、穏やかで、思いやりにあふれ、決断力のある方です。ユニタールのかけがえのない友であり、私たちを力強く支え続けてきてくださいました。本当に悲しいです。

国連ユニタール持続可能な繁栄局の隈元美穂子局長も、突然の悲報に大島氏のことをこのように振り返ります。

驚きと悲嘆に暮れています。温かい笑顔、ユーモアに満ちた語り口、非常に高いプロ意識と誰に対しても優しく思いやりに満ちたお人柄を、私たちは決して忘れることはないでしょう。国連ユニタール持続可能な繁栄局及び広島事務所を代表して、これまでのユニタールへのご支援に感謝申しあげます。

心からご冥福をお祈り申しあげるとともに、ご家族の皆様や世界中のご友人の皆様に、謹んでお悔やみ申しあげます。

一般社団法人国連ユニタール協会とは

一般社団法人国連ユニタール協会は、201910日本での公的な支援組織として結成されました。国連ユニタールとの協力覚書のもと、「スポーツと平和」「SDGsと教育」「女性のエンパワーメント」の3つの柱で地域密着型の事業を展開するなど、資金調達や広報活動を通じてユニタールを支えています。大島賢三氏が初代理事長を務めてこられました。

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