アフガニスタン起業家プログラム再開・デジタルスキル研修も

アフガニスタン情勢の変化は、研修修了生やパートナー、将来の参加者など多くの人々に影響を及ぼしています。ユニタールは、状況を注視し続けていると同時に、人命の保護、人道支援、アフガニスタンのすべての人々の権利の尊重を訴えています。

持続可能な繁栄局・広島事務所は、10年以上に渡りアフガニスタンの人々、特に女性の学びへの支援を行っており、今後も継続して参ります。一方、研修生が安全に、安心して学べることが最優先であるため、2021年8月から一時的にアフガニスタンで履行されていたプログラムを中断していました。

2か月を経て、このたび、「COVID-19 対応・復興プログラム:食料不安、公衆衛生、失業に対応するためのレジリエントな起業家の結集-アフガニスタン女性のために」を2021年10月8日に再開できたことを嬉しく思います。アフガニスタンの状況が刻々と変化している中で、学びの機会へのアクセスは容易ではない研修生もいることに心を痛めております。それでも、多くのアフガニスタン女性が、研修に復帰することに非常に高いモチベーションを持っていたことに、改めて感慨深く思っております。

新たな社会起業家たちは、共有プラットフォームや研修での議論を通じて、地域の食料不安や公衆衛生の課題、失業について理解を深めるとともに、将来への不安や希望を共有することにより、互いのつながりを深めました。

また、「インクルーシブな第四次産業革命(4IR)の牽引:デジタルリスキリングによる未来の仕事のためのアフガニスタン女性のエンパワーメントプログラム」も同様に、2022年1月に再開予定です。修了生の一人で、American University of Afghanistanの学生であるHosnaさんは、アフガニスタンの女性が希望を失わないためには、このようなeラーニングの機会が不可欠であると訴えています。

アフガニスタンの若い女性の多くは、自己実現の権利を信じて育ち、不確かな未来に不安を感じながらも、前向きな変化を求めています。目標を追い求めるHosnaさんのような女性を支援するため、持続可能な繁栄局と国連ユニタール協会は「#FreedomToLearnキャンペーン」を立ち上げました。これまでに約7,200米ドルの寄付が集まっており、この寄付金は、アフガニスタンの女性がビジネスや就業のための実用的スキルを学ぶ、新たな無料のオンライン研修プログラムの開発に使われます。寄付に関心のある方は、prosperity_communications@unitar.org までご連絡ください。

2021年度津波防災に関わる女性のリーダーシップ研修開始

ユニタール卒業生でリソースパーソンのEverlyn Fiualakwa(ソロモン諸島)が、セントラル・アイランド州における州保護委員会設立のための災害リスク管理ワークショップを進めている。(写真提供:Everlyn Fiualakwa)

2021年9月8日、持続可能な繁栄局は、太平洋小島嶼国に在住または出身の女性を対象とした3か月間の「津波防災に関わる女性のリーダーシップ研修」を開始しました。

モバイルで学ぶコンテンツやインタラクティブなウェビナーを通じて、仙台防災枠組持続可能な開発目標(SDGs)、ジェンダーに対応した災害リスク軽減、マルチステークホルダーや地域に根差した取組、気候変動といったテーマを学びます。初回のウェビナーには100人以上が参加し、それぞれのニーズに基づいた防災・減災計画策定に着手しました。

2009年のサモア地震と津波で、子どもたちと肉親を失った Anzonetta Janice Joan Slaven-Schwalger さんと夫のJaredさんの実体験にふれることも、プログラムの内容のひとつです。Anzonettaさんは、備えがなかったことを証言し、命を救うためには事前の対策やその立案が重要であることを訴えています。

修了生のひとりで、ミクロネシアの保健専門家であるAnkia Chiaさんは、仙台防災枠組みで示された「より良い復興」を強調します。「すべての災害から学び、再発やさらにひどい災害に備え、より良い復興を行えば、いずれ世界の防災レベルは引きあがっていくでしょう」と語っています。

また、同プログラムの修了生で、今回の研修では講師を務めているソロモン諸島のEverlyn Fiualakwaさんも、事前の対策の重要性を強調しています。

ユニリーバ・Absa銀行との共同事業をケニアでスタート

ケニアの女性起業家を支援するため、ユニリーバ社SunlightブランドおよびAbsa銀行ケニアと共同で、新プログラム「アフリカの女性起業家のための起業・イノベーション・リーダーシップ研修」を立ち上げます。

ユニリーバ社Sunlightは、金融リテラシーの研修や広告などの取り組みを通じて、女性のビジネスを支援する5年間のプログラムに出資してきました。Absa銀行は、事業の登録方法や運用・記録の方法など実務的な側面での専門知識の提供に協力します。

この共同プログラムはオンラインで実施され、2022年6月末までに5,000人の参加者が社会起業家精神、金融およびデジタルリテラシーの研修を受講する予定です。このパートナーシップにより、ケニア社会で地域ビジネスが促進され、持続的で実りの多い効果をもたらすことを期待しています。

サヘル地域でのデジタルスキルアップ研修を始動

2021年11月15日、新プログラムである「COVID-19危機への戦略的対応:生計手段や雇用の生産性を高めるため、デジタルスキルアップを通じたサヘル地域のエンパワーメント・能力強化プログラム」を開始しました。

多くの参加希望が寄せられ、サヘル地域の8カ国から500人の女性と若者が研修を受講します。オンラインのプログラムで、参加者の起業アイデアを地域の重要課題に資するデジタルな製品・サービスに転換することの支援を目的としています。

6週間にわたり、フランス語で行われます。プログラミングスキル、デジタルリテラシー、アプリケーション開発、サイバーセキュリティ、人工知能などを扱い、ジェンダーやリーダーシップについても学びます。同様のプログラムを今年度計2回行う予定です。

また、イラクの女性を対象としたデジタルスキル研修も行われており、150名が参加しています。6週間の英語でのオンライン研修で、参加者はコミュニティの社会課題に真摯に向き合っています。

参加者の声

イラク起業家プログラム卒業生であるZahraa Al-Sarraf Zahraaさん

修了生がイラクでメンタルヘルスに関する提言

イラクの起業家を対象としたプログラムに参加したZahraa Al-Sarrafさんは、学びを生かしてイラクの国内避難民のメンタルヘルス向上に取り組んでおり、メンタルヘルスに配慮した政策を政府が策定するための活動も行っています。

 

南スーダン起業家プログラム卒業生で、現在はコーチを務めるKhamis Bolさん

メンターとして後進を育む南スーダンの修了生

南スーダンの起業家を対象としたプログラムの修了生のKhamis Bolさんは、同プログラムのコーチとしてプログラムに戻り、後輩たちの学びの支援にも情熱を注いでいます。

プログラム参加者、Ali Baba Abdulkarimさん

サハラ以南のアフリカにおける政策立案者の危機対応能力の強化を

ユニタールとGeneva School of Diplomacy and International Relationsは、貿易、経済成長、2030アジェンダにCOVID-19が与える影響に焦点を当てたオンライン研修を実施しました。2020年11月に開催されたこのコースは、ユニタールのStrategic Framework Fundを通じたカタール政府からの支援により実現しました。

貿易と食糧安全保障における視点の変化(フランス語のみ)

ユニタールと国連食糧農業機関(FAO)は、貿易政策による食料安全保障の課題に挑む4週間のオンライン研修プログラムを共同で開催しました(2020年10月12日から11月8日まで)。

 

 

アフリカの角(Horn of Africa)プログラムで起業スキルを身に付けた女性

エチオピア、ケニア、ソマリア、スーダンの女性起業家たちが、ユニタールのオンライン社会起業家プログラムに参加し、社会起業家精神、リーダーシップ、地域のニーズに対応するイノベーションの実用的なスキルを身に付けています。修了生のWongel Alemayehu Habtemariamさんは、このスキルを活かして、シングルマザーや若者を雇用するカフェを開き、学んだことを伝えたいと考えています。

ジェンダー・エンパワーメント・ナウ・プログラムの参加者、Alin Aounさん

ヨルダンとレバノン政府関係者が女性のエンパワーメントに取り組む

2021年3月から5月にかけ、ヨルダンとレバノン政府関係者がユニタールのオンラインコースに参加し、女性のエンパワーメントやジェンダー平等のための政策立案などについて学びました。

お知らせ

広島青少年大使ワークショップにNEC社、H&M Japan社などが参加

2021年度ユニタール広島青少年大使プログラムでは、NEC社やH&M Japan社の協力を得て、COVID-19後のSDGs達成のためのアプローチについての議論を行いました。両社の専門家は、株主との協働のコンセプトや、SDGsに関する実生活の中のケーススタディ/事例研究を紹介。若者が緊急課題に対して自ら解決策を見つけられるよう働き掛けました。3か月間のプログラムを通じ、22名の広島の高校生が計5回のワークショップに参加し、グループワークを行いました。2021年10月24日の最終プレゼンテーションは、オンラインで開催され、一般にも公開されました。

Educate Allの無料オンラインコースの高い修了率、グローバルインパクトレポートで明らかに

持続可能な繁栄局は、「Educate All」公開オンラインコースライブラリの初年度の成果に関する初のインタラクティブなグローバルインパクトレポートを発表しました。同レポートでは、ユニタールのコンテンツの修了率は、従来の大規模公開オンラインコース(MOOC)の平均をはるかに上回ることが示されています。Educate Allは、SDGsに関連するテーマをモバイルで学べるレッスンのライブラリーで、EdAppとユニタールが2020年から連携して制作・提供しているものです。誰でも自由に必要なスキル開発のためのコンテンツを選んで受けることができます。グローバルインパクトレポートの本文や、Educate Allライブラリ(英語のみ)についてはリンク先をご覧ください。

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