- 国連ユニタール広島事務所の「世界津波の日における津波防災に関する女性のリーダーシップ研修」プログラムは、オンラインによるグローバルワークショップおよびアピアでの地域ワークショップをもって終了しました。
- 2026年2月3日から17日まで、世界各地から24名のリーダーが第Ⅱフェーズのオンライントラックに参加しました。また、太平洋島嶼国6か国から12名が、2026年3月9日から12日までアピアで開催された4日間の地域ワークショップに参加しました。
- 参加者は、防災およびリーダーシップに関する知識を深めるとともに、地域に根ざした災害リスク軽減プロジェクト計画を作成し、地域間の連携を強化しました。
2026年4月10日、広島 – 国連ユニタールの「世界津波の日における津波防災に関する女性のリーダーシップ研修」プログラムは、アジア太平洋地域を中心とする次世代リーダー、特に女性を対象に、防災および地域のレジリエンス強化に関する能力向上を目的として実施され、2026年3月12日に終了しました。
本プログラムは日本政府および日本国民の支援のもとで国連ユニタール広島プロジェクトオフィスにより実施され、参加者が地域社会のニーズに応じた包摂的な災害リスク軽減計画を策定できるよう、知識とリーダーシップスキルの強化を目的としてきました。基礎知識と実践的なリーダーシップスキルの双方を養うため、二つのフェーズで実施されました。
- 2025年9月10日から11月19日まで実施された第Ⅰフェーズは、アジア太平洋地域をはじめとする各地の参加者を対象に、オンデマンド型のオンライン学習、専門家によるウェビナー、および参加者同士の意見交換で構成されました。
- 第Ⅱフェーズでは、グローバルコホートから選抜された参加者がプロジェクト構想を発展させるためのライブオンラインセッションに参加しました。また、太平洋島嶼国の参加者はアピアでの対面型ワークショップに参加しました。参加者は、災害リスク軽減への理解をさらに深めるとともに、国際的および地域的なネットワークを強化しました。
このブレンド型学習のアプローチを通じて、本プログラムは参加者が経験を共有し、ネットワークを構築するとともに、地域社会において包摂的な災害リスク軽減を推進するための能力を強化する機会を提供しました。
第Ⅱフェーズ:リーダーシップ強化のための二つのトラック
オンライン・グローバルトラック
第Ⅱフェーズは、参加者の学習機会を広げるため、オンラインのグローバルトラックと対面型の太平洋トラックの二つのトラック構成で実施されました。太平洋地域以外の国々から24名が、2026年2月3日から17日まで実施されたグローバルトラックに参加しました。グローバルトラックはZoomを用いて実施された5回の参加型ワークショップで構成され、専門家による講義と参加者主導のディスカッションが組み合わされました。参加者は、災害リスク<減に関する主要テーマについて<理解を深めました。
- ハザードおよびリスク評価手法の理解
- 災害リスク軽減におけるリーダーシップとマネジメント
- 自然を活用した解決策および伝統的知識
- 災害リスク軽減における包摂性と「誰一人取り残さない」原則
- 災害時における健康、安全およびメンタルヘルスへの配慮
各セッションは専門家による講義で始まり、その後、参加者が自身の災害リスク軽減プロジェクト計画を発表しました。この構成により、参加者同士および専門家との間で意見交換が行われ、フィードバックを得る機会が提供されました。
対面型太平洋トラック:サモアにおける地域ワークショップ
対面型の太平洋トラックでは、太平洋島しょ国6か国から選ばれた12名の参加者が、2026年3月9日から12日までアピアで開催された4日間の地域ワークショップに参加しました。ワークショップ期間中、参加者は専門家による講義、グループ演習、ディスカッションおよび視察に参加し、太平洋地域における災害レジリエンスの強化に焦点を当てました。ワークショップでは、次のようなトピックも取り上げられました。
- ハザードの理解(地質災害、技術的災害、気象・水文災害)
- 生態系に基づく災害リスク軽減およびコミュニティ主体の防災
- 災害リスク軽減におけるリーダーシップとマネジメント
- 太平洋地域における先住民の伝統知識と災害レジリエンス
- 災害後ニーズ評価
- 災害リスク軽減における早期警戒システムとコミュニケーション
- ジェンダー、障がい者、社会的に脆弱な立場にある人々を考慮した防災における包摂性
ワークショップのハイライト>の一つとして、サモア国家緊急オペレーションセンターへの視察が行われ、参加者は防災の備えや対応体制について学びました。また、南部沿岸のマニノアを訪問し、地域住民から2009年のサモア地震および津波の経験について直接話を聞きました。ワークショップを通じて、参加者はそれぞれの災害リスク軽減プロジェクト計画を作成し、プログラムの最終セッションで発表しました。
参加者からの感想
参加者は、本プログラムが災害リスク軽減に関する知識を深める貴重な機会を提供するとともに、地域および国際的なネットワークの強化に寄与したと述べました。
このプログラムは、災害リスク軽減におけるリーダーシップへの理解と、包摂的でコミュニティ中心のアプローチの重要性を大きく深めるものでした。世界各地の参加者や専門家と交流できる機会に深く感謝しています。この研修を通じて、国内外の災害リスク軽減の取り組みに有意義に貢献する自信が高まりました。- Sachinthani Navodya Gurusinghe/スリランカ(第Ⅱフェーズ・オンラインコホート)
他の太平洋島嶼国の参加者とネットワークを築く素晴らしい機会となりました。学んだことを活かし、今後も太平洋地域全体で災害リスク軽減の取り組みを進め、それぞれの専門分野において研修や技術支援を提供していきます。- 第Ⅱフェーズ・太平洋ワークショップ参加者
参加者は、本プログラムが二つのトラックで構成された点を高く評価しました。オンライン・グローバルトラックと地域での対面型トラックの両方を設けたことで、世界各地の参加者が専門知識や参加者同士の交流から学び、地域における災害リスクへの対応力を強化することができました。
「このプログラムは非常に有益で示唆に富んだものでした。内容は実践に即し、よく構成されており、包括的な災害リスク軽減について深く考えるきっかけとなりました。ディスカッションや教材は、特に周縁化された人々がレジリエンス強化の取り組みに十分に参画できるようにするための視点を広げるのに役立ちました。また、本プログラムは、障壁の解消、リーダーシップや地域の能力強化、レジリエンスの計画と実施において『誰一人取り残さない』ことの重要性を改めて認識させるものでした。この二つのフェーズにわたる防災研修プログラムに参加できたことを大変光栄に思います。」– Ms. Sarah Rosemery/インドネシア(第Ⅱフェーズ・オンラインコホート)
「世界津波の日における津波防災に関する女性のリーダーシップ研修」について
本研修は、参加者が包摂的な災害リスク軽減(DRR)戦略を策定するためのスキルを習得することを目的として、日本政府および日本国民の支援により実施されました。
本研修は二つのフェーズで構成され、参加者は、女性のエンパワーメントと災害リスク軽減に関心を持つ世界各国の応募者の中から選抜されました。第Ⅰフェーズでは、3か月間のオンライン学習が行われ、専門家によるウェビナーやグループ演習を通じて学びを深めました。第Ⅱフェーズでは、太平洋地域以外の参加者の中から上位24名がオンライン・グローバルトラックの参加者として選抜され、さらに太平洋島しょ国から選ばれた上位12名がアピアで開催された対面型ワークショップに参加しました。
詳細については、プログラムのウェブページをご覧ください。