• ユニタールは、為末大氏を2023年7月1日付で国連ユニタール親善大使に再任したことを発表しました。為末氏がユニタールの親善大使を務めるのは、今年で3年目となります。
  • 式典で為末氏は、一歩を踏み出す勇気がやがて他の人にも良い影響を与えるため、その勇気が重要と強調されました。
  • 2023 年 7 月 1 日に開催された国連ユニタール60周年・広島事務所20周年記念フォーラム 「チェンジメーカーたちの未来‐持続可能な繁栄をめざして」にパネリストとして参加されました。
  • ユニタールは為末氏の再任により、持続可能な開発目標(SDGs)の推進やさまざまな広報活動において引き続き協力し取り組んでまいります。
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2023年7月14日・広島‐国連訓練調査研究所(ユニタール)は、元陸上選手の為末大氏を2023年7月1日付で国連ユニタール親善大使に再任したことを発表しました。為末氏がユニタールの親善大使を務めるのは、今年で3年目となります。親善大使再任については、6月30日に広島で開催されたユニタール広島事務所20周年記念式典の中で発表されました。

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為末氏は、スポーツの世界での記録更新について、一人がやり遂げると多くの人がすぐ後を追うが、それはスポーツの世界に限らないと言及し、一歩を踏み出す勇気がやがて他の人にも良い影響を与えるため、その勇気が重要と強調されました。また、今後より多くの若者が研修を受けて、広島で学んだことを母国に持ち帰ることを期待していると述べました。

2023 年 7 月 1 日に開催された国連ユニタール60周年・広島事務所20周年記念フォーラム 「チェンジメーカーたちの未来‐持続可能な繁栄をめざして」にパネリストとして参加した為末氏は、脆弱な状況に置かれた国やアスリートを支援するという視点から、現代の若者が直面している課題や可能性についての考えを共有しました。チェンジメーカーが行動を起こすことの重要性について述べました。

 2021年の就任以来、新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより活動が制限されている中でも、為末氏はユニタールの学習プログラムへの意識向上を支援されてきました。世界が直面している課題について為末氏の力強いビデオ メッセージは、継続的にオンラインで配信され続けています。為末氏は、2022年3月8日のSTEM分野における女性のジェンダーギャップ、2022年8月6日のヒロシマ・イニシアチブに関するセッション、そして2022年10月22日のオンラインセミナー「開発と平和のためのスポーツオンラインセミナ」などのウェビナーにパネリストとして参加いただきました。

ユニタールは為末氏の再任により、持続可能な開発目標(SDGs)の推進やさまざまな広報活動において引き続き協力し取り組んでまいります。

 

為末大氏について

為末氏は、スプリント種目の世界大会で日本人として初めてメダルを獲得し、シドニー・アテネ・北京と3度のオリンピックに日本代表として出場しました。2001年に男子400メートルハードルで日本記録を樹立され、現在もその記録は破られていません。

広島市出身で、被爆三世でもあり、これまで様々な方法で世界中に平和や持続可能な社会のための対話を呼び掛けてもきました。2012年に陸上競技から引退して以来、為末氏は他のアスリートのサポートに専念してきました。また、デポルターレパートナーズ代表取締役として陸上競技への関心・啓発活動や、新豊洲Brilliaランニングスタジアムの館長としてパラアスリートの支援にも積極的に取り組んでいます。東日本大震災発生後には積極的にスポーツ界に被災地支援を呼び掛けたほか、国際レベルのコーチが少ない発展途上国で、国際競技力向上の支援も行ってきました。

国連ユニタールとは

国連訓練調査研究所(ユニタール)は、研修事業に特化した国連機関として、世界レベルの知識や技術の共有を進めています。1963年の設立以来、よりよい未来のために変化を生み出せる人材を世界各地で送り出してきました。2021年には370,139人が受講。ジュネーブ本部のほか、ニューヨーク事務所、広島事務所、ボン事務所があり、世界中に様々なネットワークをもっています。2019年からは持続可能な繁栄局のもと、広島事務所と、ジュネーブ本部の財政・貿易ユニットの職員がともに、起業やリーダーシップ、貿易と金融、デジタル技術、軍縮などについてプログラムを展開しています。紛争後復興の過程にある国の人々への研修などには、原爆投下後から現在の平和都市に至る過程を一つの復興モデルとして講義に組み込むなど、平和で公正な社会の実現にも貢献しています。日本での公的な支援組織として、2019年に一般社団法人「国連ユニタール協会」が設立され、国連ユニタールの広報・啓発活動に協力しています。

 

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