2023年2月16日・広島 - 国連ユニタール持続可能な繁栄局は、公衆衛生やコロナ禍からの回復に関する起業のための研修の一環で、東京・広島での10日間のワークショップを開催します。イラク・エジプト・レバノンから計20名が来日し、地域の課題に即したビジネスを展開するための技能を学びます。

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本研修は2022年9月にはじまり、100名余りの研修生がオンラインで学んできました。選抜された優秀者が、対面での最終ワークショップに臨みます。学びの実験的な実践や視察、学び合いを重視しており、最終日にはこれまで練り上げたプロジェクト案を発表します。

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また、開発の課題や紛争に直面してきた国々からの参加者でもあり、27日には広島市内で復興の歩みを学ぶプログラムも盛り込んでいます。

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開発途上国の発展を支えるには、草の根レベルでの地域に根差した課題解決も重要な手法であり、若手実業家の育成を進めています。本研修は日本国政府のご支援により実施しています。感染対策に十分留意して進めて参りますので、ご協力のほどよろしくお願い申しあげます。

 

国連ユニタールとは

国連訓練調査研究所(ユニタール)は、研修事業に特化した国連機関として、世界レベルの知識や技術の共有を進めています。1963年の設立以来、よりよい未来のために変化を生み出せる人材を世界各地で送り出してきました。2021年には370,139人が受講。ジュネーブ本部のほか、ニューヨーク事務所、広島事務所、ボン事務所があり、世界中に様々なネットワークをもっています。2019年からは持続可能な繁栄局のもと、広島事務所と、ジュネーブ本部の財政・貿易ユニットの職員がともに、起業やリーダーシップ、貿易と金融、デジタル技術、軍縮などについてプログラムを展開しています。紛争後復興の過程にある国の人々への研修などには、原爆投下後から現在の平和都市に至る過程を一つの復興モデルとして講義に組み込むなど、平和で公正な社会の実現にも貢献しています。日本での公的な支援組織として、2019年に一般社団法人「国連ユニタール協会」が設立され、国連ユニタールの広報・啓発活動に協力しています。

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