• 国連ユニタール持続可能な繁栄局は新規プログラム生活基盤の向上を目指して:ポーランド在住ウクライナ避難民女性のためのデジタルリスキリング研修の開会式をワルシャワ市内で開催しました。
  • 政府関係者、教育機関関係者、NGO、研修参加者の代表らが開会式に参加しました。
  • 202310月から20243月まで実施される同研修プログラムには、ポーランド在住の約500 のウクライナ避難民女性が参加する予定です。
  • ユニタール持続可能な繁栄局にとってウクライナ避難民を対象とした初の研修となります。
  • 同プログラムは、日本国政府ならびに国民の皆様のご支援により提供されます。

 

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202310月 26日、広島 - 国連訓練調査研究所(UNITAR持続可能な繁栄局は、2023 10 16日、新規研修プログラム「生活基盤の向上を目指して:ポーランド在住ウクライナ避難民女性のためのデジタルリスキリング」の開会式をワルシャワ市内で開催しました。政府関係者、教育機関関係者、NGO、研修参加者の代表らが参加しました。

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開会式では、初めに隈元美穂子ユニタール持続可能な繁栄局長が、同プログラムの運営にあたりお力添えくださった来賓やパートナーの皆様に謝意を述べました。

私たちは今日、ウクライナの方々を支援するためここに共に立っています。特にここポーランドでは積極的な支援活動が行われており、皆様には深く敬意を表したいと思います。そして、ユニタールがその支援の輪に加われることを大変嬉しく思います。」ー隈元美穂子、ユニタール繁栄局長

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来賓の宮島昭夫駐ポーランド特命全権大使とVasyl Zvarich駐ポーランド ウクライナ大使は、この研修プログラムの実現に向けて協力してくださった方々に謝意を示し、また、避難民とその方々の生活だけでなく、ウクライナの復旧・復興にとってもこのようなプログラムは重要であると強調しました。

続いて、日本、ウクライナ、ポーランド各国パートナーの代表が挨拶し、研修参加者が研修への意気込みを述べました。

この研修で分析力や経営につながるスキルを学びたいと思っています。このようなスキルは安定した収益性の高いビジネスに不可欠です。ビジネスを立ち上げることは、自分の家族の収入源になるだけでなく、就職に苦労している他のウクライナ人の雇用創出につながります。」ー研修参加者

研修について

「生活基盤の向上を目指して:ポーランド在住ウクライナ避難民女性のためのデジタルリスキリング研修」は、ポーランド在住の約500名のウクライナ避難民女性を対象としており、需要の高いデジタルスキルアップを通して経済的な自立支援を目指しています。 このプログラムでは、データ分析、Webデザイン、サイバーセキュリティ、地理データ分析などのトピックスを扱います。

実施期間は202310月中旬から20243月までで、主にウクライナ語で、無償で提供されます。 ユニタールの研修修了証明書を取得した参加者は、IT関連分野での就業サポートを受けることができます。

本プラグラムは、日本国政府ならびに国民の皆様からのご支援により提供されます。また、日本、ウクライナ、ポーランド各国の以下の組織と提携して運営されます

  • 株式会社パソナグループ
  • 株式会社Eukarya
  • ウクライナの教育機関 Kyiv Mohyla Academy, Ukrainian Catholic University
  • NGO団体IT Poland Technology Cluster, Kyiv IT Cluster
  • 一般社団法人国連ユニタール協会

開会式次第

1.開会挨拶

・隈元美穂子 国連ユニタール持続可能な繁栄局長

・宮島昭夫 駐ポーランド特命全権大使

Vasyl Zvarich 駐ポーランド ウクライナ大使

2.来賓挨拶

・南部真希也 株式会社パソナグループ取締役常務執行役員兼国際業務部長

Ms. Diana Rakus, Head of Expert Group on Investment Attraction to IT, Project Lead IT Education, Ministry of Digital Transformation of Ukraine (リモート参加)

Mr. Michal Kramarz, Head of Google for Startups, Central Europe

3.ユニタールとデジタルリスキリング研修の紹介

4. Women in Techプレゼンテーション

・ Mr. Benjamin Cope, Programs Director of Ukraine House Foundation

5.来賓挨拶

  • Mr. Oleksii Molchanovskii, Deputy Dean of Applied Sciences, Ukraine Catholic University (リモート参加)
  • Mr. Andrii Hlybovets, Dean of Computer of Sciences, Kyiv Mohyla Academy (リモート参加
  • Mr. Taichiro Fujino, Eukarya, Business Development, Project Lead (リモート参加
  • Mr. Radoslaw Wrona, IT Poland Technology Cluster  
  • Ms. Viktoriia Zhurbas, CEO, Kyiv IT Cluster

6.研修参加者の挨拶

国連ユニタールについて

国連訓練調査研究所(ユニタール)は、研修事業に特化した国連機関として、世界各地の人材育成や知識・技術の共有に貢献しています(1963年設立)。2022年には395,987人が受講。ジュネーブ本部のほか、ニューヨーク事務所、広島事務所、ボン事務所があり、世界中に様々なネットワークをもっています。2019年からは持続可能な繁栄局のもと、広島事務所と、ジュネーブ本部の財政・貿易ユニットの職員がともに、起業やリーダーシップ、貿易と金融、デジタル技術、軍縮などについてプログラムを展開しています。紛争後復興の過程にある国の人々への研修などには、原爆投下後から現在の平和都市に至る過程を一つの復興モデルとして講義に組み込むなど、平和で公正な社会の実現にも貢献しています。2023年は、ユニタールの創設60周年、同広島事務所の設立20周年にあたります。

日本での公的な支援組織として、2019年に一般社団法人「国連ユニタール協会」が設立され、国連ユニタールの広報・啓発活動に協力しています。

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