国連ユニタール広島事務所は地方の公的財務管理の強化を目指し、中央や地方の公的財務担当者の能力強化を支援しました。研修は2012年11月26~30日の日程で広島で実施され、研修生と国や地方自治体の職員が人材交流をしたり、日本、特に広島県で成功している事例について学びました。研修内容は関税や課税に関する公共財政管理、予算作成モデル、国庫歳入管理の成功事例紹介など多岐に渡りました。また、組織ニーズアセスメント、行動計画書作成や行政機関におけるリーダーシップ等についても学びました。
学習目的
本研修受講後には研修生は下記の項目を理解し達成することを目的とします。
- 国庫歳入プロセスと管理システムについて
- 汚職防止対策
- 政治的優先課題を具体的活動に落とし込むプロセス
- 効果的な予算計画書作成プロセス
- 組織ニーズアセスメント計画と実施
- 問題解決
- リーダーシップスキル
学習手法
本研修では下記の異なる学習手法を組み合わせ参加型で研修を行います。
対話型講義とグループ演習
多角的な視点から講師が理論を説明し、実際のケーススタディを参考にしながら対話型で講義を進めていきます。講師の講義の後にはグループごとに議論を深め演習を行い、分野の文脈化促進を図ります。
前日の振り返り
毎朝研修開始前にグループごとに前日の振り返りを行い、講義の主な要点や参考資料などについて復習します。
行動分析テスト
各自の感情と行動傾向を分析するためにDiSC行動特性分析テストを使用します。また、グループの他のメンバーの診断テストの結果から、メンバーのやる気を引き出すポイント、業務効率、チームワークやコミュニケーション向上に必要な要素を理解することができます。
視察
講義で学んだ理論の理解を深め、現状を踏まえた政策や実施例を学ぶために視察を行います。
トレーナー養成(TOT)
本研修では机上の空論にならないよう実社会で役に立つ知識やスキルを提供しています。そして、研修生が各自の所属機関に戻り研修で学んだことを同僚や関係者と共有し幅広く知見を広めていくことを能力強化の一環として奨励しています。
研修終了報告書
本研修の研修終了報告書は下記リンク先よりご参照いただけます。
2012年11月26~30日(広島) 報告書概要