2021年2月26日・広島 ― 国連ユニタール広島事務所と国連ユニタール協会は、第9回 Ideas That Matterシリーズ「日本のジェンダー感覚-リーダーシップを目指して」の公開セミナーを3月8日に開催します。より良い意思決定、政策立案、法整備などのためには、女性の視点や経験、スキルが欠かせません。持続可能な開発目標(SDGs)の目標5「ジェンダーの平等の実現」の中に、「政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参画及び平等なリーダーシップの機会を確保する」とあります。
しかしながら、世界経済フォーラム(WEF)が発表した「ジェンダーギャップ指数2020」によると、日本は153か国中121位という結果でした。この不名誉な結果の大きな要因は、政治・経済分野における大臣・管理職レベルの女性割合の低さにあります。
本セミナーでは、学術界やNPOで要職を歴任されてきた広島経済大学の上田みどり名誉教授にご自身の経験を共有していただくとともに、女性と男性がともにリーダーシップをとっていく社会に向けた展望を探ります。
3月8日(月)の18時~19時(日本時間)、ぜひご参加ください。詳細はこちら(参加無料)。
また、同日、国連ユニタール本部、IFEES(国際工学教育協会)、GEDC(グローバル工学部長協議会)共催でオンライン会議「パンデミック時代のSTEM(科学・技術・工学・数学)教育における女性」を開催。新型コロナウイルス感染拡大の影響による女性のSTEM教育の課題と機会について議論します(英語のみ)。
ジェンダー平等と女性のエンパワーメントはSDGsの目標5にも掲げられている重要な要素の一つです。また、分野横断的課題としてその他の16の目標にも関連しています。しかしながら、STEM教育を含む多くの分野でジェンダー平等の実現に向けた動きは停滞しています。UN Womenによると全世界の女性研究者の割合はわずか30%。STEM分野を勉強している女子学生は分野全体の35%です。また、STEM分野の女性研究者は男性に比べ調査研究の発表数が少なく、低賃金で昇進しにくいという最近の調査結果もあります。STEM教育は私たちの未来を築く重要な基礎です。新型コロナウイルス感染拡大でデジタル化や科学の重要性が再認識される中、STEM教育におけるジェンダー平等の実現はより一層重要になっています。
新型コロナウイルス感染拡大は様々な分野で世界中の女性の生活に影響を及ぼしています。不安点な労働条件やワークライフバランス実現が難しいなど、STEM分野で働く女性はコロナ禍以前より課題が増えています。しかし、多くの女性が様々な社会問題を解決したいと願う「チェンジメーカー」であることも事実です。STEM分野で活躍する女性は各自の知識、経験やネットワークを駆使し、新しい取り組みや可能性を模索しています。「STEM教育における女性」の公開セミナーでは、新型コロナウイルス感染拡大におけるジェンダー平等や女性のエンパワーメントへのプラスとマイナスの影響について議論します。年齢、性別や国籍を問わず様々な分野で活躍するリーダーやチェンジメーカーが、新型コロナウイルス感染拡大に関するそれぞれの経験や視点やSTEM分野における女性への影響について共有し、よりよい未来の社会を築いていくための議論を行います。
「STEM教育における女性」の公開セミナーの詳細と参加方法についてはこちらのリンクをご参照下さい(英語のみ)。
#ChooseToChallenge #IWD2021 #Knowledgetolead #SDGs