2016冬:ユニタール広島事務所ニュースレター

ニュースレターの内容

  1. 所長隈元美穂子からの挨拶
  2. 日本の国連加盟60周年によせて
  3. 研修プログラム<
  4. 地域貢献活動
  5. 今後の展望

ユニタール広島事務所所長隈元美穂子からの挨拶

UNITAR Hiroshima Head Mihoko Kumamoto2016年の後半、私たちが拠点を置く広島は、広島東洋カープの大活躍で大きく盛り上がりました。それに後押しされながら、私たち国連ユニタール広島事務所も広島や日本政府と多くの方々のご支援を受けながら、多くの研修と地域貢献活動を展開しました。国内では広島や東京での活動、そして国外では南スーダン、イラク、アフガニスタン、モロッコ、チュニジア、アルジェリア、そして太平洋14諸国を対象とした幅広い研修を実施しました。このニュースレターを通じてその様子をお伝えしたいと思います。2016年、多くのご支援をいただきありがとうございました。2017年も引き続きよろしくお願いいたします。

 

 

 

日本の国連加盟60周年によせて

今日12月19日は、日本が国連に加盟して60周年となる日です。

この日に寄せて、国連ユニタール広島事務所のスタッフたちの働いている姿を集めました。弊所では、毎日「楽しく仕事をする」ことをモットーに働いています。日々を通して感じる国連で働くおもしろみの一つは、様々なバックグラウンドを持つ人たちが一緒に働くことです。これからもここ平和の街広島から、研修を通じて平和のメッセージが世界に広まれば、と願っています。

研修プログラム

南スーダン奨学プログラム – シャルジャ(アラブ首長国連邦) での第1回ワークショップ

UNITAR South Sudan Fellowship Programme 2016UNITAR South Sudan Fellowship Programme 2016
第1回ワークショップにおける研修生の様子

2016年10月18~20日、アラブ首長国連邦のシャルジャにて、南スーダン奨学プログラムの第1回ワークショップが開催されました。このワークショップは本来夏に開催される予定でしたが、7月にジュバで発生した暴動のため、延期になっていたものです。本研修では、組織のニーズ・アセスメントを行う際に重要なプロセスとなるデータ収集や分析、報告についてのトレーニングが行われました。紀谷昌彦駐南スーダン大使は、この研修は現在の南スーダンの平和構築において非常に重要であると述べられ、「南スーダンの企業の失敗と成功を振り返り、ステークホルダーや資源、実践方法などを分析していくことの重要性について気付くことができた」と述べられています。また、「今回の25人の研修生と2015年の20人の研修生は、南スーダンの希望の灯です。彼らが各自のポテンシャルを発揮し、学んだことを職場に活かすことで、よりよい公共サービスが南スーダン国民へもたらされることでしょう。」と述べられました。

パートナー機関:日本政府、広島県、広島市、国連開発計画

北アフリカ地域を対象とした汚職防止プログラム – カサブランカ(モロッコ)での第1回ワークショップ

UNITAR North Africa Anti-Corruption Training Programme 2016UNITAR North Africa Anti-Corruption Training Programme 2016
第1回ワークショップにおける研修生の様子

2016年10月24日~28日、モロッコのカサブランカにて、北アフリカ3か国(アルジェリア、モロッコ、チュニジア)を対象にした汚職防止プログラムの第1回ワークショップがおこなわれました。各国の政府職員や、NGO団体などで汚職対策に携わっている方たちを対象に、組織の透明性についてや、教育、メディアなど様々な分野から研修を行いました。北アフリカ対象の第2回ワークショップは来年1月末に、広島で開催予定です。

パートナー機関:日本政府、広島県、広島市、国連開発計画

津波防災に関する女性のリーダーシップ研修 – 仙台、和歌山、東京

UNITAR DRR UNITAR Tsunami-based DRR Training Programme
研修生の様子

2016年10月30日~11月8日、津波防災に関する女性のリーダーシップ研修が開催されました。フィジーやツバルなど太平洋諸島14カ国より、防災に携わっている女性を招へいし、仙台、和歌山、東京各地で10日間の研修が行われました。本研修の中でも大きな役割を果たしたのが、スタディツアーです。研修生は、座学に加えて、日本の実践例を現地で学ぶことで、より深く理解することができたようです。また、11月7日には本研修の一環として、国連大学にて「世界津波の日に考える防災と女性の役割-日本と太平洋諸国の知見から-」と題した公開セッションも開催されました。

パートナー機関:日本政府、国連国際防災戦略事務局、広島県、広川町、和歌山県、石巻市、仙台市他<

イラク奨学プログラム – アンマン(ヨルダン)での第1回ワークショップ

UNITAR Iraq Fellowship Programme 2016UNITAR Iraq Fellowship Programme 2016
オリエンテーション(左)と第1回ワークショップ(右)における研修生の様子

2016年11月28日、国連ユニタール広島事務所が初めて手掛ける「イラク奨学プログラム - 青年層に向けた起業家・リーダーシップ研修 - 」の第1回ワークショップを、ヨルダンのアンマンにて実施しました。この6か月の専門的な能力強化トレーニングプログラムは、イラクの専門家に向けた、プロジェクト作成と実施に焦点を当てたトレーニングで、研修生は、政府機関、民間企業、学術機関、市民社会組織など、様々な部門から参加しています。この研修の直前には、イラクのバグダッドでオリエンテーションを実施し、研修生に、プログラム概要の説明とニーズ評価による事前調査を行いました。そして、第1回ワークショップで研修生は、イラクの社会環境に応じた組織のニーズ・アセスメント方法を学びました。イラクの多様なセクターから参加する研修生は、社会起業の促進とイラクの国家再建・発展に重要な役割を果たしてゆくと、私たちは信じております。

パートナー機関:日本政府、広島県、広島市、国連開発計画

アフガニスタン奨学プログラム – カブール(アフガニスタン)での第1回ワークショップ

UNITAR Afghanistan Fellowship Programme 2016UNITAR Afghanistan Fellowship Programme 2016
第1回ワークショップにおける研修生の様子

2016年11月27日~12月1日、第13回目のアフガニスタン奨学プログラムをカブールにて実施しました。このワークショップでは、政府やNGO関係者ら29名の研修生が良いガバナンスや組織のニーズアセスメントに必要なプロセスについて学びます。研修生らは、良いガバナンスの特徴と、それが実際にアフガニスタンでどのように実行されてきたかに大きな興味を示し、大変良い良いスタートを切ることができました。

パートナー機関:アフガニスタン政府、広島県、広島市

地域貢献活動

アフリカ開発会議(TICAD VI)サイドイベント

UNITAR at TICAD VI ConferenceUNITAR at TICAD VI Conference
 隈元所長とパネリストの皆さま(左)と、質疑応答の様子(右)

2016年8月27日、国連ユニタール広島事務所主催の、第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)サイドイベントがケニヤで開催されました。「アフリカの若者のための能力開発:これまでの教訓と未来への繁栄を目指して」と題し、UN Womenやケニヤッタ大学、ケニアのNGO団体PACE maker Internationalなどから講演者をお招きしてパネルディスカッションを行いました。多くの方にご参加いただき、社会的弱者の立場におかれている方々への支援方法や、どのようにテクノロジーがアフリカの発展と社会起業に役立つか、また、アフリカの若者が直面している課題などに関して、活発な議論が繰り広げられました。

国際平和デーイベント

UNITAR Hiroshima Peace DayUNITAR Hiroshima Peace Day

写真左は隈元所長、ユニタール青少年大使、JICAのボランティアの皆様とカープマスコットのスラィリー。写真右は、ユニタールボランティア、スタッフとその家族

2016年9月21日の国際平和デーでは、国連ユニタール広島事務所、広島東洋カープ、独立行政法人国際協力機構(JICA)中国国際センターの共催で、国際平和デーイベントが開催されました。当日はベースが青色になり、国連ユニタール青少年大使による花束贈呈がおこなわれました。またフェイスペイントや、子供向けのサッカーゲーム、国連ユニタール広島事務所クイズ、当日限定・国際平和デー仕様のカープ坊や缶バッチのスタンプラリーなど、イベントも盛りだくさんでした。また5回裏の後、100名あまりのスタッフでCCダンスをグラウンド上で踊らせていただきました。当日はたくさんの方にブースにお立ちよりいただき、ありがとうございました。

ユニタール・カフェ

UNITAR CafeUNITAR Cafe

ユニタール広島事務所を訪れた高校生とスタッフの交流の様子

2016年9月22日、国連ユニタール広島事務所にて、高校生を対象としたUNITAR Caféを開催しました。国連ユニタール広島事務所の活動紹介や、国連で働くとは、というテーマに沿って、職員自身の経験などをお話しさせていただきました。また弊所所長である隈元のこれまでの経験や、どのように国連でのキャリアを積んできたのかなど、国連職員の生の声に触れることによって、興味を広げるひとつのきっかけになってくれれば、と思います。その他、国連クイズや、事務所ツアーなども行い、イベント終了後には多くの方から質問も寄せられました。参加していただいた皆さま、ありがとうございました。

ユニタール青少年大使プログラム – 東京へのスタディツアー

UNITAR Youth AmbassadorsUNITAR Youth Ambassadors

東京へのスタディツアーで、国連大学(左)とパプア・ニューギニア大使館(右)を訪れたユニタール青少年大使

2016年9月20日~21日、ユニタール青少年大使の東京への研修旅行を実施しました。今回の研修旅行では、国連広報センター、国連大学、外務省、文部科学省、パプアニューギニア大使館及びインド大使館を訪問しました。外務省や文部科学省では日本の外交やグローバル教育に関する取組について説明を受けたり、大使館では大使から直接お話を伺ったりするなど、青少年大使の2人とって、様々な立場や意見を知る良い機会になったのではないかと思います。

グリーン・レガシー・ヒロシマ – ジュネーブでの被爆樹木の植樹式

UNITAR Hiroshima GLH Ban Ki MoonUNITAR Hiroshima GLH Ban Ki Moon

植樹式でスピーチをされる伊原大使(左)と、潘国連事務総長に「折鶴の旅」の本を手渡される堀口氏(右)

2016年10月3日、国連ジュネーブ事務局にて、被爆樹木の植樹式が開催されました。この植樹式には、潘基文国連事務総長、ジャン・ダーネズイープル市市長、伊原純一在ジュネーブ国際機関日本政府代表部特命全権大使、ニキル・セスユニタール事務局長、また、グリーンレガシー広島(GLH)代表として樹木医である堀口力氏が列席されました。潘基文国連事務総長より、国連ジュネーブ事務局の庭に、広島の被爆樹であるイチョウの苗木が植樹されました。

今後の展望

ここ数ヶ月は国連ユニタール広島事務所にとって忙しい日々が続きましたが、2017年も数多くのプログラムを実施する予定です。2017年初めの4か月は、アフガニスタン奨学プログラム、北アフリカ地域を対象とした汚職防止プログラム、南スーダン奨学プログラム、アフガニスタン女子サッカーチーム研修など、様々なプログラムが展開されます。また、世界遺産の管理と保全に関する研修も春以降に予定されており、これらほとんどの研修が広島で行われる予定です。広島という象徴的な街に研修生をお招きすることを、国連ユニタール広島事務所一同、楽しみにしております。